まず、友人10名ほどに集まってもらい、スケジュールをどのように立てているのかをヒアリングをしました。その情報をもとに、学内に配るアンケート項目を作成し、計493人の学生に協力してもらって調査を行いました。そこから、大学生は社会人のように「何時から何時に何をするのか」という細かいスケジュールの立て方をせず、漠然と「1日に何をするのか」というスケジュールの立て方をする人が多いことが分かりました。さらには、手帳をスケジュール管理のためだけに使うのではなく、過去を振り返るツールとして利用していることもわかりました。そこから2ウィークリー形式のデザインを採用し、実際に制作に入りました。
また学生のみなさんに「自分らしく自分の価値観を持ちながら毎日を過ごしてもらいたい」という思いがあったので、この「自分らしさ」を手帳のネーミングで表現できたら面白いのではないかと考えました。試行錯誤の結果、「MY」や「YOUR」よりも「ONE」を使った「ONE STANDARD」という名前にしました。これには「一人ひとりの手帳・自分で何かをできる」という意味が込められています。
しかし、制作に入り、表紙や各所のデザインでつまずいてしまいました。表紙のデザインを決める時、教授や生協の方々へのプレゼンテーションなどで色々なご指摘を受け、行き詰ることも多々ありました。そんなとき、パートナーである内富さんが、いつも明るく振舞ってくれ、雰囲気をよくしてくれていたのには、私自身、大変助けられました。そして長時間に及ぶ打ち合わせにも嫌な顔をせず付き合ってくれました。そのおかげもあってプロジェクトも軌道に乗り、無事に完成の日を迎えることが出来ました。 |