この湖沼会議では「水資源、淡水資源について考える」もので、気候変動によって湖沼環境が大きく変わっていることを、多くの人達に知ってほしいという思いで開催されました。私自身も以前から、周りの人たちに湖沼の重要性を伝えていきたいと思っており、6月に世界学生湖沼会議に参加する学生の募集を知り応募しました。また、今回の取り組みが日ごろ専攻で学んでいる内容と近いことも、参加したいという意欲を高めた要因です。
また8、9月に行われた国際湖沼環境委員会へのインターンシップで、とても感動することがありました。それは、大学で勉強したCVM(仮想市場評価法=環境の価値を評価する手法)が実際に国際機関によって使われていたことです。自分が勉強していることが現実に使われている様子を聞いて、すごくワクワクしました。CVMの結果は環境の価値が正確に評価できていない印象を受けましたが、このような体験を積み重ねたことにより、「世界学生湖沼会議2008を成功させたい」という気持ちが湧いてきました。約1ヶ月間の国際湖沼環境委員会へのインターンシップが世界学生湖沼会議に対する強いモチベーションとなって、実行委員長として運営していこうという気持ちを固くしてくれました。
会議は4日間のスケジュールで「湖沼と共生」、「湖沼と教育」という2つのテーマで話し合いました。同じ学生という立場もあり、熱く議論できました。会議での意見も否定的なものではなく、次の会議につなげたいという思いが強いためか、建設的な意見が多かったと思いますね。またこの会議に出席した海外の学生からも「日本に来てよかった」という感想を聞くことができました。 |