僕が雅楽に出会ったのは、大学に入学してすぐの頃。どのサークルに入ろうかと悩んでいた時に、たまたま雅楽会の存在を知ったのがきっかけです。もともと音楽への興味はありましたが、実際に楽器を手にした事はありませんでした。しかし、「せっかく京都を代表する大学に入学したのだから」という思いもあり、古典芸能の世界に興味を持ち、入会しました。
今年で、11年目を迎える雅楽会の主な活動は、年に1度の定期演奏会と、学園祭などでの演奏です。練習は、衣笠とBKCそれぞれで行い、合同の練習も週に2回衣笠キャンパスで行っています。私は、主に「篳篥(ひちりき)」という管楽器を担当していますが、授業がない日は一日中練習していることもあります。特に定期演奏会の前なんかは、毎日練習していましたね。
雅楽には、楽譜というものはありません。雅楽会でも、楽器の演奏や舞いは先輩から後輩に伝えられています。ただ、平安から続く伝統芸能、知識をつけるのには学生だけでは限界があり、芸を磨く事も難しいことから、雅楽会の多くのメンバーは、「いちひめ雅楽会」で楽器や舞いの稽古をつけてもらっています。 |