実際にカンボジアに行くと、ここでは地雷が身近なものであると感じました。泊まっているホテルの前に、地雷の被害にあったであろうおじさんが無気力な顔をして座っていたり…。地雷原の近くにある村では、子どもたちが普通に地雷の埋まっているという場所の近くで遊んでいたりもしました。その光景はショックでした。地雷が埋まっているすぐ近くで自分が何も出来ないということに無力感を感じ、「何かしなければいけない」という気持ちが強まりました。帰国後は、音楽の授業がないカンボジアに日本の小学校や中学校で使っていても卒業すると不要になる、ピアニカやリコーダーを送るという活動を始めました。
去年の3月には、クラスター爆弾の被害の多いラオスに行きました。クラスター爆弾も地雷と同じように罪のない人々を傷つけ、苦しめる兵器であるということで、関心を持っていました。ラオスでは、ベトナムと国境を接する地域において、ベトナム戦争で使用されたクラスター爆弾の被害が今も続いています。そこで私は、日本からの援助で建てられた学校の開校式に参加しました。実際に地雷やクラスター爆弾のある所へ行くと、「自分に出来ることがあれば何かしたい」と、活動の威力が一層強くなります。現地に友達ができると、その友達のために「がんばろう」とモチベーションも高くなります。 |