輝いています、ときの人 #135 学友会中央常任副委員長(立同戦担当)兼体育会本部委員長 谷 千晶(たに・ちあき)さん(文学部4回生)、応援団 団長 田辺亜紀人(たなべ・あきと)さん(産業社会学部4回生)
フィールドを通して1つに ~選手と観客がひとつになることで生まれる感動~
6月1日(月)、2日(火)〔予備日6月3日〕に西京極野球場で硬式野球部の春季立同戦が行われる。
この立同戦では、活躍する選手たちだけでなく、「選手を力づけたい!」という一心で、
懸命に試合を支える学生の姿がある。
今回は、20年振りに体育会本部の女性委員長として、立同戦の応援体制の改革に
取り組んだ谷 千晶さん(文学部4回生)と、常に選手たちに熱いエールを送りつづける
応援団団長、田辺亜紀人さん(産業社会学部4回生)にお話を伺った。
さぁ、立同戦を観に出かけよう!!
(このインタビュー取材は5月1日(金)に行ったものです)
(2009年5月22日掲載)
Q

今年度から応援体制を一新されたとお聞きしました。その経緯と、例年との違いについて教えて下さい。

これまでは、体育会本部や吹奏楽部応援団、RBCなど、学友会内のいくつかのパートで応援企画を実施していましたが、「もっと多くの学生に一丸となって立同戦を観戦し、応援してもらいたい。」という気持ちを持っていました。それを形にするには、学友会[→リンク]全体で応援する体制が必要であると感じていたので、学友会に立同戦の取り組みについて提起し、今年度は学友会中央委員会企画として立同戦を位置づけ、例年とは違い、体育会以外のパートの人たちと立同戦を盛り上げていけるよう、取り組んできました。

 

 

 

Q

今回は学友会全体での取り組みという点が大きな違いなんですね。では、それに向けての具体的な活動や、今年の応援方法で変わった点などについても教えてください。

最初は、自治会に応援企画を提案しても、他の企画や取り組みとの兼ね合いから、立同戦を学友会全体で行う意義について問われる事も度々ありました。

 

また、試合の行われる西京極野球場へはBKCから遠く、交通が不便なため、衣笠キャンパスに比べると立同戦があまり認知されていないのが現状です。予想していたといえ、「現実は厳しいな」と感じました。

 

具体的には、ポスターの枚数の増加、RBCや立命スポーツ編集局・立命館大学新聞社と連携しながらの広報の実施など、例年以上に情宣活動に力を入れました。またBKCから西京極野球場へのシャトルバスの料金も大学側と交渉の上、往復600円から500円に下げてもらう事が決まりました。

 

一番苦労した点は、「意識の違い」でしたね。学友会全体で盛り上げようとしても、立同戦に対する意識は、みな同じではありません。それでも、課題のままにしていては何も変わらないという気持ちから、少しずつでもその差を埋められるように努力しました。委員会の中でも組織が大きくなった分、調整が大変な面もありますが、田辺さんとも同じ会議に出席することが多く、会議終了後も1歩踏み込んだ話をして、意見を交換しあっていますね。

 

また、関関同立(※)が一体となって盛り上げようと話し合いを重ねています。たとえ対戦相手であるとはいえ、同じ試合を作りあげる仲間であるからこそ、一緒に高い意識で試合を盛り上げていきたいと思います。

 

※関関同立・・(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学の省略)

田辺

今年の応援方法は例年と違って、立同戦の応援曲数を5~6曲に厳選しました。そうする事で、当日来て頂いた観客のみなさんに、振りを覚えてもらいやすくなり、より多くの人が応援に参加する事ができます。みなさんが聞いたことがあるような新旧のアニメ曲なども入れていますよ。

 

一番の盛り上がりは、やはりチャンスシーンで披露する「ファイト オンステージ」の応援ですね。また、当日、新しい演舞も披露し、立同戦を盛り上げていきたいと思っています。

Q

では、最後にお二人から立同戦に向けた意気込みをお願いします。

田辺

立同戦では、応援団の総勢170人が一丸となって応援を繰り広げます。
校歌や「グレーター立命」を通じて球場が熱気と興奮の渦で一体となるので、観客の方々にも楽しんで頂けると思います。楽しみ方は人それぞれですが、自分の楽しみ方を見つけてもらえればと思います。応援団としても、観客のみなさんがより盛り上がれる応援を企画し、多くの人々に足を運んでもらえるよう、日々練習に励んでいます。
昨年は硬式野球部が勝ち進み、最終的に優勝する瞬間まで目の前で見られて、感動的でしたよ。

 

応援していると、一般の観客の方から、「応援団、頑張っているね」とか「一緒に写真を撮って下さい」と声をかけられることがあります。そのさりげない一言が私たちにとっても、とても嬉しいですね。

全学的な立同戦の応援を通じて、最終的には立命館がひとつになってくれればいいなと思います。ひとりでも多くの人に観に来て頂き、たくさんの仲間がいることを実感してほしいですね。

 

ルールが分からなくても、選手と観客がひとつになることで生まれる感動は誰にでも感じられるはず。
その感動が次への勇気、きっかけになると私たちは信じています。立同戦を観戦したことがない方も、騙されたと思って、一度観にきて下さい。スポーツを通じて自分自身が成長できる学びの場=“フィールド"を見つけに来てください。

※立同戦は6月1日(月)、2日(火)〔予備日3日(水)〕に実施予定ですが、新型インフルエンザの流行に伴い、変更になる可能性もあります。下記リンクから最新情報を確認していただくようお願いします。
Link 立同戦(硬式野球部)の日時変更についての情報はこちら
Link 立命館大学放送局(RBC)による立同戦応援サイトはこちら
Link 立同戦応援イベントの様子はこちら
[学生広報スタッフ取材後記]
谷さんは、ソフトボール部に所属されていますが、取材中、何度も今の自分がいるのは、部員の理解と温かい励ましがあるからだと言います。「みんなが応援してくれるから私も頑張れるんです」と話す谷さんは、応援から得るパワーの大きさを知っているからこそ、立同戦の応援の大切さを誰よりもわかっているのだと思いました。谷さんのこの笑顔の裏に見せる芯の強さこそが、大きな組織を動かしている原動力なのでしょう。
また、立同戦に対しての意気込みを話される田辺さんの強い眼差しは、まるでライバル同志社と試合中であるかのような臨場感に溢れていました。総勢170人に及ぶ応援団を指揮する団長の胸には、「立命館を優勝に導く」という、強い使命感と揺るぎない意志が宿っているかのように見えて、とても印象的でした。
取材・文/東田悠希(政策科学部3回生)
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