輝いています、ときの人 #149 京都府学生献血推進協議会 代表 渡邊亮輔(わたなべ・りょうすけ)さん(経済学部3回生)
明るく楽しく学生らしく、献血キャンペーンに取り組んで
全国の各血液センターには学生の献血推進ボランティアが組織されている。
そのひとつである京都府学生献血推進協議会の代表を務めている渡邊亮輔さん(経済学部3回生)。
今回は献血という身近にありながら重要なテーマを、
団体のスローガンである「明るく楽しく学生らしく」広めている渡邊さんにお話を伺った。
(2009年10月23日掲載)
Q

まず今年の夏に行われた「夏の学生献血キャンペーン2009」についての感想を教えていただけますか?

渡邊

とても盛況でした。キャンペーンは7月19日の1日だけで行われましたが、10時~16時までの間、受付には200人以上の方が来て下さり、そのうち約180人もの人が実際に献血をしてくれました。

 

京都駅で呼び掛ける学生献血キャンペーンは年に3回、血液の少なくなる夏と冬に行います。今回のキャンペーンは僕が京都府学生献血推進協議会の代表になってから、初めての大きなキャンペーンだったので不安もあり、当日の朝4時まで作業をしていましたが、本当に多くの方に協力していただけたのでうれしかったです。なんといっても、今回、キャンペーンを運営してくれた30人のスタッフが頑張ってくれたからだと思いますね。協議会のメンバーではない人も、当日スタッフとして手伝ってくれました。

 

スタッフの声出しやティッシュ配りなどの頑張りもあり、貴重な時間をわざわざ割いて献血をしにきてくれた方もたくさんいたのではと思います。

また「学生が献血活動に関わっている」ということで興味を持って声をかけてくれる人や若い人にも多くの反応があったのは、とてもうれしかったです。

 

また当日は協議会の普段の活動や献血の展示もでき、献血のことが多くの人に伝わったと感じられましたね。

 

 

 

献血キャラクター
「ップリル」
Q

たしかに、献血をしていても、献血の知識を詳しく知っているひとは少ないかもしれませんね。京都府学生献血推進協議会のみなさんも、献血について、どのような知識を知ってもらいたいと思われますか?

渡邊

まず献血そのものについて知ってもらうことが一番大切だと思っています。献血は保存期間が2~3日しかありません。ストックしておけないので1日に集中してもいけないんです。400ml献血や血漿成分献血ができる18歳~69歳の人を中心に、年齢・体重制限のあるなしに関わらずもっと幅広い人に献血を知ってもらうことが大切だと思っています。

 

そのために献血センター主催で小学校に行き、生徒たちに献血について知って学ぶ機会を作ったり、月に1回、京都市の献血ルームで呼びかけを行ったりもしています。

 

ただ、献血が必要なんだと叫ぶだけではなく、学生が明るく楽しく活動することで身近に感じてもらいたいですね。それが一番大切だと思います。献血は人の命にもかかわる重要なものですが、僕たちが暗い顔で声かけをやっていては、誰も近寄ってくれないと思います。自分たちも楽しく、そして献血をしてくれる人にも笑顔になってほしい。

 

そのために、京都府学生献血推進協議会では、献血センターの会議室で週1回、献血キャンペーンの内容を練ったり、打ち合わせを行ったりしています。まだまだメンバーも少ないので、興味のある人はどんどん参加をしてほしいですね。

Q

もっと広く献血について知ってもらいたいですね。ではこれからの目標と学生のみなさんにメッセージをお願いします。

渡邊

今後は京都府協議会のメンバーをもっと増やしたいです。広めるひとが増えれば、そこから枝分かれしてさらに多くの人に伝えることができます。また、夏のキャンペーンでは反省点もありました。メンバーのシフト管理や、統率、至らない点を次のキャンペーンでは克服したいです。12月に行われるクリスマスキャンペーンは全国の学生献血推進協議会が合同で行うので、他府県の協議会と共に前回よりもたくさんの人に献血を広めたいと思います。

 

僕が初めて献血に出会ったのは高校生の時でした。大学に進学して京都府学生献血推進協議会の存在を知り、会員になったのも偶然が折り重なった結果です。
コンソーシアム京都で他大学の授業を受けに行った時に、たまたま京都府学生献血推進協議会のチラシを見たのが始まりです。大学にとどまらず、学びのフィールドを広げていったからこそ、今の自分があるのだと思います。

 

また、経験を通して見つけた将来の夢に向かってこれからも進んでいきたいと思います。
みなさんも自分の時間を作れる大学時代に、行動範囲を限定せず、興味のあるところへ飛び込んでみてください。

取材・文/川口菜摘(経済学部4回生)
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