もともと地雷について勉強していたということもあったのですが、2009年の春休みに私たち2人でカンボジアを訪れた時に、現地で地雷の被害者に義足支援を行う「Handicap International」というNGOを訪れたことが大きなきっかけです。現地に行くまでは、カンボジアに対して「危ない国、貧しい国」というイメージを抱いていましたが、実際に行ってみるとカンボジアの人々はとても温かく、自分の持っていたイメージとはかけ離れた素敵な国でした。
「Handicap International」では、地雷で足を失った人達に無料で義足を提供するだけでなく、被害者の食費や交通費も無償で提供しています。しかし、NGOは寄付で運営されているため、その財政は不安定です。私は少しでもこの組織の力になりたい、私たちに何かできることはないかという思いを胸に、日本へ帰国しました。そして帰国後、私たちはNGOへの支援の方法を考え、寄付という形ではなく、参加してもらうことで地雷やカンボジアについて知ってもらえるような参加型のイベントを作り上げたいと思いました。「フットサル」を選んだのは、大学生に馴染みがあるスポーツだと思ったからです。国際協力に興味のない学生にも「伝える」きっかけを作れると思い、チャリティーフットサルイベント「KLCUP」の開催を決めました。 |