輝いています、ときの人 #158 チャリティーフットサルイベントKL(Kick the Landmine)CUPを開催 お菓子サークル「Sweet Boys」前代表 中崎亮介(なかざき・りょうすけ)さん(情報理工学部3回生)、
料理サークル「CooL」代表 若野正寛(わかの・まさひろ)さん(生命科学部2回生)
「食べるのが楽しい」から「作るのが楽しい」へ
―料理を通して見えたこと―
「料理を食べるのも作るのも好き」と話す、お菓子サークル「Sweet Boys」前代表の中崎亮介さん(情報理工学部3回生)と
料理サークル「CooL (Cooking of only Love)」代表の若野正寛さん(生命科学部2回生)。
2人が所属する団体は滋賀県草津市の伝統野菜である〝山田ねずみ大根〟を使ったプロジェクトにも参加し、
今月6日にびわこ・くさつキャンパスで開催されたベースボール・クリスマスで、
地域の人々と協力しながら、オリジナル料理をふるまった。今回は、そんなお二人に料理の魅力を伺った。
(2009年12月25日掲載)
Q

〝山田ねずみ大根〟プロジェクトに参加した感想を教えて下さい。

中崎

プロジェクトでは、滋賀県の伝統野菜であるねずみ大根をPRするために、草津市役所と地元生産者の方々と話し合いを重ねたのですが、料理のバリエーションをいかに増やすかがポイントでした。ベースボール・クリスマスでオリジナルの料理を披露することになり、「Sweet Boys」からは大根モチチヂミと白玉ねずみ大根スープを提供しました。

 

ねずみ大根は料理次第で、まだまだ色々な創作菓子を試せると思うので、今後も色んな料理を作れる可能性はあると思います。生産農家の方の野菜に対する愛情はすごいですね。野菜へのこだわりも取り組みを進める中で分かるようになりました。

若野

「CooL」は、おでんと大根菜のおにぎりを作りました。昼頃には、400個近く用意したおにぎりが完売。徹夜して作った甲斐がありましたね。また、このプロジェクトでお世話になった生産者の方々の野菜を命懸けでつくる姿勢に感動しました。ベースボール・クリスマスを通して、地域の方々と交流を深めることができ、僕たちが耕している畑にも、色々とアドバイスを頂いています。

 

 

 

Q

お二人が料理サークルに入った経緯や活動内容を教えてください。

中崎

僕は今まで体育会系の活動しかしてこなかったのですが、料理を作れることは「生きていく上でプラスになるかな」と思い「Sweet Boys」に入部しました。甘いものに目がない男3人が立ち上げたことでこのサークル名になりました。
現在はメンバーも増え、週1回、楽しく様々なお菓子を作っています。まわりの友達からは会う度に「お菓子作って!」と言われたり、友達の誕生日のケーキ担当を頼まれたりしています。

若野

僕は学部の自治会に「CooL」を立ち上げた先輩がいたことがきっかけで、畑作りから料理まで行うこのサークルに興味を持ち、入りました。
授業などで、みんなの予定がなかなか合わないので料理をするのは、月に2~3回ですが、サークルが管理している畑の水やりは、毎日欠かさずしています。
僕もまわりから「次は何を作るの?」と聞かれたり、「何か作って!」と言われますね。

Q

ズバリ料理の魅力って何ですか?

中崎

以前は、「食べるのが楽しい」と思っていました。でも、自分でお菓子を作るようになってからは、「作るのが楽しい」と思えるようになりましたね。さまざまな材料を使って、どんなものを作ろうかと考えるのも、とても楽しいですね。

若野

料理は、作った人の性格や好みなど色々な面を映し出すと思います。作った人がどんな人でどういう状況にあるのかが見えてくるのも面白さの一つですね。「CooL」には全国各地の出身者がいるので、同じ材料を使って料理を作っても味付けの仕方がバラバラなんですよ。そういう発見がたくさんあって面白いです。他にも、サークルで実験的に作った料理が意外と美味しかったりすると、それを自分なりにアレンジして家で作ったりもしています。

Q

最後に、今後の目標と皆さんへのメッセージをお願いします。

中崎

現在、「Sweet Boys」では、レシピ本を参考にしてお菓子作りをしていますが、スポンジケーキ作りやタルト作り、ムース作りなど、お菓子作りの基礎をある程度のレベルまで出来るようになったら、ゆくゆくは「自分たちでオリジナルの創作菓子を作ってみたい」と思います。そして、将来は今までこのサークルで身につけたことを活かして食品関連の会社で研究に携わりたいです。できれば菓子メーカー関連の会社で自分の考えて作ったお菓子が作れたら嬉しいですね。
私の場合はお菓子作りでしたが、大学生活は、夢中になれるモノを見つけることで、日々の生活がさらに楽しいものになると思います。

若野

「CooL」では、畑をやっていることもあり、野菜が材料のメインだったんです。でも新たに、いちごの栽培を始めたので、これからはフルーツを使ったスイーツにも挑戦していきたいですね。今は地元産の「草津メロン」にも注目しています。
それから「種をまいて食べ物が出来る」「旬の時期に美味しい野菜が自分の畑から取れる」というのは感動的なことだと思います。例えば、育ったものが虫に喰われていても、「残念だな」と思う反面、虫が食べるほど「ちゃんと美味しく育ったんだな」と実感できるのが嬉しいですね。「CooL」のメンバーは生命科学部・薬学部の学生が中心で、授業も忙しいのですが、合間を見つけて、これからもおいしいものを作り続けていきたいですね。

取材・文/舩岡 知(政策科学部3回生)
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