今回の優勝は本当に嬉しかったです。
実は立命館大学への進学を決めた時、周囲から「なぜスキーの強豪校に行かないのか」と言われました。実際、高校3年生の時に国体で優勝していたのでスキーの強豪校からの誘いはありましたが、自分のペースでスキーをやっていく為、自分が決めた大学に進学したいと思っていました。今回は結果を出せて本当によかったと思います。
僕がスキーに出会ったのは幼稚園の時、母の勧めでスキースクールに入ったのがはじまりです。そのときは滑るのが楽しくて仕方がなく、小学校に入ってからは「玉越ストリーム・ジュニアレーシングスキーチーム」という所に自分から入って競技にも挑戦するようになりました。出場する大会ごとに1位や2位になることが出来たのが嬉しくて、もっともっと好きになりましたね。同じレーシングチーム内にもう1人スキーの上手い子がいて、ライバルとして競い合うことが楽しかったのもあります。しかし、小学校の高学年になると周りは一気に成長期を迎えて、リーチの差に苦しみました。
立命館慶祥中・高校に進学後、中学1、2年生の時は勝てない日々が続き、自分自身でも落ち込んでいました。コーチにある事で怒られ、スキーを止めようかと本気で悩みました。何度も考えた結果、「スキーを諦めることが出来ない」と改めて思ったんです。コーチに「もう一度スキーをやらせて下さい。もう一回、全国を目指します」と頭を下げました。
それからはひたすら練習に打ち込み、中学3年生の時にやっと全国大会に出場することができました。
ただ、高校にはスキー部がなく、所属していたレーシングチームも活動に参加できるのが、中学生までだったので再び悩みました。スキー部がある高校への推薦の道もありましたが、他の所で自分のペースを守ってスキーをやっていけるか不安だったので、その正直な気持ちをコーチに話すと、高校でも練習を見ていただける事になりました。そのため、同じレーシングチームのライバル達がスキー部のある学校に行っても不安はありませんでしたね。
学校が終わったら練習に行く日々が続き、遊びたいと思う時もありましたが、やっぱり滑るのが楽しくて、やめたいと思うことはありませんでした。
そして高校3年生でやっと国体へ出場、優勝することができました。 |