インターンシップをする

Point 学部の学びを実社会で確かめられる
Point 充実した経験にするための事前事後研修で学びを深める
Point 単位認定されるプログラムもあり
Student's Voice

海外インターンシップは、
大きな成長の場

藤 美帆 さん(産業社会学部)
2008年3月卒業 九州大学大学院比較社会文化学府日本社会文化専攻へ進学
NTTデータ系統集成有限公司(海外インターン)
北京での日本語教師インターン
(2008年4月1日掲載)

副専攻で中国語に興味をもったことがきっかけで、中国への留学とインターンシップを同時に経験できる海外インターンシッププログラムに参加しました。

3週間の北京滞在期間を設けられ、午前中は中国語学の授業、午後からは現地企業にて日本語教師として活動しました。

1週間が経過した頃、この貴重な機会に深く現地の方と関わりをもちたいとの思いから、午前中の語学プログラムの時間も日本語教師としての活動の時間に充てさせてもらうよう交渉しました。

インターンシップをして最も悩んだことは、日本語を教えるスキルや知識が未熟であったということ。日本人だから日本語教師になれるという考えは、甘かったと1週間が経過した頃身にしみて感じました。受講生の方は全員が社会人であり、即戦力となるスキルを求め意欲的に参加していました。私は慣れない環境に必死ではあったものの、形式的な授業をしていたことで、当初15人いた受講生が2週目からは3人にまで激減してしまいました。「このままでは、いけない」という思いから、社会人講座として「実用的な授業」を行うための3つの工夫をしました。

1つは、作文や会話のトピックを実際のビジネス現場に置き換えました。専門用語の解説やビジネス会話を集中して取り上げることで、働く姿を描きながら語学を身につけられると考えたからです。2つ目は作文の添削の際に、毎回丁寧なコメントを添えるようにしました。限りある授業時間だけでは築けない、社員の方一人ひとりとのコミュニケーションが図れたと思います。3つ目は、電車の乗り換えや電話応対など日本での出張の際に出会う状況を実演しました。来日した際に想定されるシチュエーションを作り、臨場感のある授業を心掛けました。

もちろんこれらをすべて完璧に実践するための準備は大変でしたが、決して妥協せず、創意工夫し努力した結果、次第に授業に活気が出て出席者数の回復にもつながりました。

また、課題に対して真剣に取り組んでいる社員の方を見ると、適当な授業はできないという責任感を持ち出しました。

北京での経験から、帰国後は日本語教師になりたいという目標ができ、講師になるため専門学校へも通い、卒業後は九州大学大学院への進学を決めました。今後は、日本語教師になるための知識と実践力を磨き、自分自身の行動が日本人のイメージとなるような業務をこなしたいと考えています。

新入生の皆さんは、どんなことでもいいので色々な経験をつんでほしいと思います。勉強は机上だけではありません。多くの可能性があることを理解してほしいと思います。


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