私は、現在就職活動中です。友人同士で、お互いの自己分析を見せ合って強みや弱みを本音で語り合うなど、楽しみながら就職活動を始めました。
就職活動は、大学での学びの成果を公に報告する場であると思います。これまで自分が主体的に取り組んできたことを振り返ると、一つひとつが大きな力になっていたのだと感じます。
語学について言うならば、高校時代から英語は好きな科目で、大学の副専攻でも英語を履修していました。ただ、いざTOEIC®を受験すると思うようにスコアが伸びず、時間が経つにつれてこのまま私の英語の力は低迷していくのではないか、という不安や焦りがありました。そこで2回生の後期に、言語習得センター(Center for Language Acquisition :CLA)の講座を受講し、集中して勉強に励みました。自分が勉強していたスタイルを改善する点が見つかり、3ヶ月後に受験したTOEIC®では納得のいくスコアを獲得することができました。
留学も検討していましたが、ゼミナール活動やインターンシップに積極的に参加していたため、タイミングが合わず海外で学習をする機会はありませんでした。それでもキャンパス内で語学力に磨きをかけれたことは、自信につながりました。
学部では、経済学部ヒューマン・エコノミーコースに所属しており、医療経済や福祉経済を専門に学んでいます。自分の身近な物事を経済的視点で考察するという学問は、とても理解しやすく、知識を習得すればするほど興味やモチベーションが高まりました。
私の所属するゼミでは、個人が自由に研究テーマを選択することが推奨されており、ゼミ生全員が最も興味・関心のある分野を徹底的に調査・研究し、論文作成をします。多くの題材が飛び交う中で、私は、近年度々露呈される企業の不祥事に注目しました。企業不祥事が連鎖的に明るみになった背景、実際に不祥事を起こした企業のケース・スタディや、なぜ防げなかったのかという点に着目し、企業や社会で抱えている問題を考察しました。
実態を踏まえた上で、企業は経営の質を高めることが最重要課題であると認識し、3回生時には、「21世紀型企業経営を目指して」というテーマで、企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility:CSR)やワークライフバランス、コンプライアンスなどを研究の対象にして、21世紀型の企業経営の在り方について論文を完成させました。
私のゼミでの研究テーマは、経済学というより経営学に近い分野になります。受験生の時から、経済学と経営学の両方を研究したいという思いが強く、できる限り大学では欲張って学べる環境を作りました。
有志3人で参加したゼミナール大会では、広告業界について研究、発表を行いました。
普段の私の研究テーマとは異なり、一からの勉強、情報収集ではありましたが、3人で切磋琢磨しながら大会に向け取り組んだ日々は、とても充実していました。結果として、大会では優秀賞を受賞し、達成感に満ち溢れると共に、大勢の前でプレゼンテーションをしたことはこれから社会人となる自分たちにとって貴重な経験であったと思います。
これまで主体的に研究をしてきたことから、就職活動において企業を選択する際にも、業界に拘らず、自分自身の持つ視点から企業経営の質の高さを軸にして志望を決めています。
大学は大勢の人で溢れていますが、周囲と比べても仕方がなく、自分自身に負けず嫌いである姿勢を大切にしています。
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