将来の自分を考える

Student's Voice

社会貢献活動を通して見つけた、
なりたい自分

伊藤悠子 さん(産業社会学部4回生)
(2008年6月5日掲載)

大学へ進学した当初は、4年間の目標がまだ漠然としていた私。1回生の頃は、アルバイトに多くの時間を費やし「何をしに大学へ入学したのか?」と、自問自答する日々でした。

そんなとき、障害児童を支援するサークルを見つけて参加しました。障害児童と触れ合った経験がなかったので、最初は専門的な知識が必要なのではと不安な気持ちもありました。しかし実際に活動してみると、もともと子供が好きだったということもあり、日常生活を共に過ごすことを通じてすぐに溶け込むことができました。このサークル活動をきっかけにして「もっと広い視野でボランティア活動を行いたい」と思うようになり、NGO主催の海外ボランティアへの参加も希望しました。

海外ボランティアではトルコ、ベトナム、インドネシア、ポーランドへ各2~3週間滞在し、緑化活動や孤児院での生活支援などに取り組みました。このプログラムには世界各国から参加者が集まっていたため、独りきりで応募した私は当初心細い面もありました。しかし、活動するにつれ不安は消えていき、多くの仲間が世界中にできたことで日本人とは異なる考え方を学ぶこともできました。プログラムを達成し、独りでできたという自信がついた一方で「多くの人に支えられて生きてきたのだ」という周囲の人へのありがたみを実感することができました。

この一連のボランティア活動を通じて「人の役に立ちたい。小さな希望を大きな可能性へつなげていきたい」という思いから、製薬メーカーのMR職を希望しています。自分自身の営業活動が会社の開発に関わり、社会へ影響を与えるという点に関して、これほど大きな社会貢献はないと感じています。

4回生になり、大学生活を振り返ると1回生のときからボランティアのサークル活動に関っていればよかった、という若干の反省があります。海外ボランティアは、各プログラムとも短期間で現地での活動でしたが、サークル活動であれば企画や準備・予算管理・反省会や仲間との絆など、組織を継続して保っていく面でも違う学びがあったのではないかと思いました。在学生の皆さんも、貴重な大学生活を無駄にすることのないよう、興味をもったことにはぜひ積極的に参加してほしいと思います。


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