学生時代は理工系のJA(*1)代表を務めていました。JAになったきっかけは、就職活動中にCA(*2)にお世話になったので、自分なりに恩返しをしたいと思ったからです。JAの活動では多くの方と知り合うことも多く、活動自体を楽しんでいました。JA活動では、自分の意見を押し付けるのではなく、何かを考えるきっかけづくりをしてあげるということを常に意識していましたね。また、研究・修士論文作成とJA活動の両立は、どちらも質を落とさないように心掛けていました。
就職活動は、研究室の先輩や志望していた会社に就職した先輩に、いろいろとお世話になり楽しく活動することができました。理工系の就職活動は一般的に訪問する会社が少なく、多くて10社程度です。その中で、特に先輩とのつながりを大事にすることが大切だと思っています。先輩とは研究室の先輩だけでなく、JA、CAであり、卒業生の方です。思い切って話を聞いてはどうかと思います。何のつながりのない人には聞きにくくても、立命館大学のOBだと立ち入ったことまで聞きやすいと思います。
私は新日本製鐵株式会社と三菱重工株式会社の2社へインターンシップに行き、その1社が就職先になりました。インターンシップオフィスのホームページには昨年の実績や調べ方などが載っているので、それを参考にして自由応募して参加しました。キャリアオフィスやインターンシップオフィスのデータベースがしっかりしているので、大変役に立ちました。インターンシップ中はそれぞれの社風を見て、自分の性格と照らし合わせ、どんな職種が自分に合うか、どういう仕事をするのかということを考えました。
現在、私が働く高砂研究所は、三菱重工業内でも新しい研究所で、実力主義の環境のようです。技術系の人は自分の専門性を突き詰め、1つのプロフェッショナルになろうとする人が多いですが、私は実家が幼稚園で自営業であることもあり、人をマネジメントしたいという意識が強いです。1つの専門をもっている中で、自分の仕事がどうつながるのか全体的に見渡せるゼネラリストになりたいと思っています。
就職活動では、見過ごしそうな小さなきっかけでも、大事にしてください。何がどうつながるかわからないので、いろんな分野に目を向けて視野を広げて欲しいです。会社説明会でも聞いたことですが、技術系は自分の専門分野だけという人が多いですが、これからは経済、経営の感覚をもった人間も求められます。文系の人が理系の仕事をする場合は無理が生じますが、技術系が文系の知識を得ることはできます。1つの専門性を深めたい人には、その分野で何ができるのか、本当に奥まで知っているのか調べて欲しい。「これがしたい」からではなく、「したいことが何にどうつながっているか」、ということを考えながら就職活動をして欲しいと思います。
|