留学をする

Point 目的や語学レベル、期間などで選べる多彩なプログラムを活用
Point 年間およそ1,500人の学生が海外で学ぶ(2008年度実績)
Point 26カ国・地域、117校・機関から留学先を選択できる
Student's Voice

知らない世界を経験し、
「次の自分」を見つめなおす

鳥居加菜 さん(国際関係学部3回生)
2007年2月~12月 オーストラリア マコーリー大学に交換留学
(2008年12月5日掲載)

入学当初から、漠然とした「留学」への興味がありました。だからこそ「どうせ行くなら長期間、本気で勉強したい!」そう考えて交換留学を選びました。交換留学が他の留学プログラムと異なる点は、派遣される学生数が少ないことや、渡航手続き・現地での生活や授業に関する手続きを自分で行わなければならない点があげられます。応募した1回生当時、私はエクステンション講座を受けながら日本語教師を目指していました。数ある立命館の協定校の中、オーストラリアのマコーリー大学を選択した理由は、言語学において世界でも指折りの大学であること。そして、多様な国籍・文化を持つ人々のいるオーストラリア自体に魅力を感じたからです。

いざオーストラリアに来てみると、大学のシステム自体が日本とは異なっていることに戸惑いました。例えば、現地学生と同様に、多めに授業を取ったはずが、週3日の3時間ずつの時間割であることや、その一方でエッセイ・レポートなどの課題が多く出ることがあげられます。そのため、授業がない日もしばしば学校に通って勉強をしていました。

留学中は授業以外に、アルバイトや観光など大学の外に出て様々な経験をしました。すし屋のアルバイトでは、サラリーマンや家族連れなど大学では話せないような人たちと接客を超えて会話をし、観光では通常ブリスベンまで飛行機を使えば2時間で着くところを、列車で13時間かけていくなど、一味ちがう体験をしてきました。さすがに、友人には笑われましたが、いい経験ができたと思っています。(笑)

また、日本語を教えるボランティア活動もしていました。マコーリー大学のサークルに参加する傍ら、サウスウェルズ大学にも活動しに行っていたのですが、日本人だからこそ無意識的に使っている表現に対して、例えば「海に行く」と「海へ行く」の違いなど、「なんでこの表現をつかうの?」という質問にすぐに答えられないことがすごく多かったんです。実際に現場に出て、あらためて日本語を教えることの難しさに直面しました。

留学をしてみて、全然知らなかった土地や文化、海外から留学に来ている友人たち、隣の部屋から聞こえてくる音楽など、今まで自分が知らなかった世界がどんどん身近なものになっていくように感じました。言葉が通じなくても、とりあえず「笑顔」でいようと心がけていた私に、「いつも笑顔でhappyに見えるね」と友人が言ってくれたことが、とても嬉しかったのを覚えています。

留学をして世界各国にも友達ができ、オーストラリアの大自然を目の前にしたことで、もっといろんなところに行きたいと思う気持ちが強くなりました。留学で「実際動いてみないと、勉強するだけではわからないことがある」ということを学んだ気がします。これからは、いろんな人と出会い、話をしていくなかで、「次の自分」を決めていきたいと思っています。1年間の留学を経験した現在では、より多くの人とかかわり、多くのことを経験するように心がけています。難しいことであっても、「次の自分」にプラスになると考えているので、何事にもチャレンジしてみようと思います。

最後に、私も参加しているのですが、国際センターでは留学経験者がこれから留学に行こうと考えているみなさんにアドバイサーとして相談にのる時間を設けています。留学に興味や不安などある人、現地の経験を直接聞きたい人は、この機会をぜひ利用してほしいと思います。

 

取材・文/久米田悠衣(文学部2回生)

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