「一人の先生の存在によって、生徒が変わっていける」
そんな可能性を秘めた教師という職業に小さい頃から憧れていました。私自身も中学生時にサッカー部の顧問の先生のおかげで、試合で優勝することができ、さらには精神的にも成長できたと実感した経験があります。その経験から「人づくり」の過程で、生徒を支えていく指導者の存在の大きさを感じました。
私は今、教員免許の取得を目指し、小学校教諭免許状取得プログラム(聖徳プログラム)と中学校教諭一種免許数学、高等学校教諭一種免許数学を履修しています。1・2回生の頃は、特に履修科目が多く大変でしたが、「教師になりたい」という強い気持ちに支えられ、頑張ってきました。
2007年には学校インターンシップにも参加し、約2ヶ月間週1回、朝8時から5時半まで、小学校に行き、その後もボランティアとして、1年ほど活動していました。そこでは主に発達障害で手助けを必要とする子の支援を行っていましたが、授業中席に座っていられない子や、みんなの輪に入ることができない子、一度パニックになってしまうとなかなか落ち着くのが難しい子など様々。最初は戸惑い連続で、現場の先生方の経験の豊富さと、自分の未熟さを痛感しましたね。インターンシップに行く前に、様々な文献から生徒への対応の仕方などを学んできたつもりでしたが、現場で生徒一人ひとりをよく見ること、体験することの大切さを実感しました。
現場には、授業の進め方がうまい先生、独特の空気を持ち生徒をひきつける先生、たとえ喋りがうまくなくとも子どもたちとの関わりを本当に大事にしている先生など、たくさんの素晴らしい先生方がいて、何が良い教師なのか、私なりに理想の教師像を考えるようになりました。
インターンを終えて、教師になろうという思いが以前にも増して強くなる反面、「今の自分に何ができるのだろう」という焦りに似た疑問が出てきました。もっと自分に力があれば、悩みをもっている生徒に対して、しっかりと接する事が出来たのではないかと反省をしました。教師が力をつければつけるほど、生徒に対してプラスになると思うので、4年間のうちに出来る限り、自分の力を磨いていきたいです。インターンシップが終わった今は、自分の特技を活かし、近くの中学校にサッカーを教えに行っています。いつも元気な子供たちからパワーをもらっているんですよ。
様々なことを経験した今では、子供たちを伸ばすことを第一に考える教師になりたいと思っています。教師への道は挑戦の連続ですが、夢の実現に向けて今後も積極的に動いていきたいです。
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