僕がエクステンションセンターの簿記検定講座を初めて受講したのは、2回生の前期。1回生の時は、アルバイトをしたり、なんとなく授業を受けている日々でした。そんな中、2回生を迎えるにあたり、ふと「自分は残りの大学生活をどう過ごすべきか」と考えることがあったんです。そこで、「何か実践的なスキルを身につけよう」と決め、様々な分野の資格取得講座が開かれているエクステンションセンターを訪れ、簿記検定の対策講座を受講し始めました。
しかし、簿記は文学部で学ぶ僕にはあまり関係のない分野。ここで敢えてまったく専攻とは異なる簿記知識を学ぼうとしたのは、別分野の勉強をすることで自分の視野や活動フィールドを広げようと考えたからです。2回生の前期に簿記3級を取得し、「この講座、面白いな」と素直に感じたので、2回生後期で更なるスキルアップを目指して2級対策コースにチャレンジしました。
講座のスケジュールは週2回。正課授業が終わってからの約3時間(90分×2コマ)です。受講する学生は皆、やる気がある学生ばかりで、クラスの雰囲気も良い緊張感が漂っていました。それ以上に、いつも熱心に、かつしっかりと指導してくれる講師の方々の存在が、本講座の魅力でした。この講座は、ただ宿題をこなし、試験を迎えるというものではなく、毎回本試験さながらのミニテストがあるというスタイル。テスト後には点数も公表され、皆で刺激をしあいながら学べる環境が徹底されていました。点数が他人に知られるというシステムは、プレッシャーになったりしましたが、僕の場合、それが良いモチベーション維持に繋がりました。そしてその結果、簿記2級にも無事に合格できました。
今後の大学生活について考え、色々と悩んだ末、簿記講座を受講したことは現在の学生生活の糧となっています。他分野の勉強をすることで、正課授業やゼミでの研究テーマに対しても、色んな視点で捉えられるようになりましたね。簿記検定2級を習得した後、国家資格である宅建(宅地建物取引主任者試験)の講座にも挑戦し、無事、宅建の資格も取得することができました。今では両講座で得た知識が、新聞記事を読む際や、自分の研究テーマである都市計画法に関する参考資料等の理解に活かされています。理解が深まったことで勉強そのものも、より面白くなりました。
思い起こしてみると、正課授業にエクステンション講座、そしてアルバイトとの両立に苦労し不安が伴う時もありました。それらをいかにして自分のペースで管理していくかという力を習得できた点が一番の収穫かもしれません。今後の目標としては、資格はあくまでも自分を表現するツールでしかないので、取得過程で得た重要な気づきや発見、自己成長を忘れず、実践的に資格を活かしていけるような進路を目指したいと思います。
立命館大学のエクステンションセンターでは、バラエティに富んだ資格やスキルアップに向けた講座が整っています。少しでも気になる講座があれば受けてみて下さい。新たな自分の可能性を発見できるチャンスかもしれません!
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