「人と接するのが好き」というサービス業への興味と、「海外で働きたい」という海外勤務への漠然とした憧れがあり、自分の中のこのイメージを具体化させるために、2008年9月にシンガポール高島屋での9日間の海外インターンシップに参加しました。
多文化社会であるシンガポールにも興味があったので、このインターンシップはまさに興味のあることすべてをクリアできるインターンシップでした。
1日8時間半の勤務では、婦人服とインテリアの部署で、ラッピングや商品を渡す接客の仕事を体験するだけではなく、高島屋全体のオリエンテーションや各部署の見学なども行いました。日本人の社員の方もおられましたが、多くの職員の方は現地の方だったので、業務中はずっと英語を使用しましたね。
今回、海外インターンシップに参加し、日本にいるときには気がつかなかった日本のサービスの質の高さに気がつきました。日本では質の高いサービスを求める傾向があるのに対し、シンガポールではサービスに対する関心が低いように感じました。そういった日本とシンガポールのサービスの違いやお店の構造の違いなどを発見できました。また、シンガポールでは上下関係があまりなく、あだ名で呼び合うなど、働く上でも文化の違いがあるのを実感しました。実際に海外で働くと、食事など生活面でも、その国に適応する必要があるので、日本で働くのとはまた違う「苦労や努力もあるのかな」とも感じました。インターンシップ中は、社員の方々がとても親切でフレンドリーに接して下さったおかげで、楽しく働くことができました。
普段の講義では、「平和学」を専攻しているので、多文化社会であるシンガポールには元々興味がありました。「どうしたら世界が平和になるのか」という問題意識を常に持ちながら、世界を見て人と関わり、より深く「平和」というものについて考えたいと思っていました。今回、インターンシップ先で社員の方とそのことについても話すことができ、その国の価値観について理解出来たのも良い収穫となりました。
インターンシップを終えた今では、グローバルな企業で接客に携われるよう、旅行業やホテル関係の仕事に就きたいと考えています。インターンシップを通して、自分がやりたい事に対し、今回漠然とした気持ちを整理し自分が望んでいる「将来の自分」をより鮮明に描くことが出来ました。
みなさんも「海外で働く」ことに魅力を感じているなら、ぜひ海外インターンシップへ参加して欲しいと思います。自分の目で見て体験すると、単なる憧れだけではない、将来の自分を具体的にイメージできました。また海外インターンシップに参加する場合は、国内インターンシップにも参加し、比較してみるのもオススメです。実際にやってみなければわからないことがたくさんあるので、興味を持ったらまずチャレンジして欲しいですね。
|