みなさんは、最近、学内や駅などで「AED」の文字を目にする機会はありませんか?
このAED(自動体外式除細動器)は、突然の事故や病気などで人が心停止状態になった時、その場に居合わせた人が命を救える可能性を大幅に高めることができる、とても重要な機器です。
私たちもこの機器の使い方を正確に理解することが大切になってきています。そこで今回のR探偵団ではAEDの講習を通して、正しい使い方や注意点を調査してきました!

まず、AEDとは意識を失い、呼吸が止まり、心臓がけいれん(心室細動)を起こした人を救うための機器です。異常な動きをする心臓に電気ショックを与え、正常な動きに戻すことができます。従来、使用は医師などの専門家に限られていましたが、命を救うためには発症後1分でも早く処置をすることが肝心なため、2004年から一般市民にも使用が認められました。既にAEDを使って人命救助に成功した事例もあるんです。

操作はいたってシンプル。ふたを開けると電源が入り、音声の指示に従って操作します。本当にAEDの使用が必要なのかどうかは、患者の体にAEDを取り付けた時点で電極が心電図を読み取り、機器が自動で判断します。
操作をする上で注意点もいくつかあります。緊急時以外には使わないのはもちろんの事。またAEDはあくまで救命処置の1つの過程。まずは周囲の人に119番通報など協力を頼みAEDが到着するまで気道確保・人工呼吸・心臓マッサージとあわせて行うことが大切だといえます。

 

学内では「AED」は衣笠キャンパスの保健センターや第1体育館、BKCコアステーション1階キャンパス管理室、BKC学びステーション前やキャノピー内、アスリートジム・BKCジムなどに設置されています。学外でもスポーツサークルが使用する施設・合宿所などに設置されています。

また今年の夏休み中には父母教育後援会の支援により立命館大学の各キャンパス内に、現在ある19台から新たに66台増え、学内には計85台のAEDが設置されます。これでほとんどの建物に設置されることになり、設置と同時に目立つようにポスターも掲示されるので、みなさんも意識して学内を探してみて下さい。

 

講習風景
倒れている人を見つけたら・・

→ まず、周囲の安全確認!
(2次災害の事故防止)

→ 周囲の人に、協力を求めましょう!
(傷病者の救出、応急手当、119番通報、AEDの確保、群集整理など・・)

→ 倒れている人の意識の確認
倒れている人の肩を叩き、大きな声で「もしもし?大丈夫ですか?」と声をかけて意識や、反応があるか調べます。

→ 気道の確保・呼吸の確認・人口呼吸
(見て・聞いて・感じる)
舌で喉の奥を塞がないよう、頭部を後屈させ(あごを上げる)気道の確保をします。救助者は、傷病者の口と鼻、胸部の動きをみながら呼吸をしているか確かめ、していなかったら人工呼吸を行います。

[1] 気道の確保 → [2] 傷病者の鼻をつまみながら、人口呼吸を2回行う。
(この時、傷病者の胸に空気が入っているかどうか動きを見ながら確かめる)

*フェイスシールドなど人工呼吸器具があれば、それを用いて、人工呼吸を行う

→ 心臓マッサージ
次に片方の手のひらの付け根を傷病者の胸部中央に置き、もう片方の手も重ね、肩から垂直に肘を曲げないようにまっすぐし、胸部を4〜5センチ沈むようにしながら、30回心臓マッサージを行います。(心臓マッサージ:人工呼吸の割合=30:2のリズム)

→ 人工呼吸・心臓マッサージをAEDが到着するまで続け、AEDが確保でき次第、すぐに・・AEDの解析で電気ショックが必要な場合、心臓に電気ショックを与えます。

その後も、救急隊が到着するまで、人工呼吸・心臓マッサージの工程を続けます。

 

 

今回実際に学生広報スタッフが「AED」講習を体験してきました!

私達は初めてAEDの講習に参加したのですが、とてもわかりやすく教えていただき、AEDについて理解することができました。実際にこのような場に直面した時、落ち着いて対処したいです。
今回講習をして下さった伊東先生は「無意識にこれらの処置が行えることが理想。今後の講習会にも多くの学生が参加し、実際に体験して覚えてもらいたい」と話しておられました。9月以降には学生向けのAED講習会の開催も予定しています。詳しい日時などは後日、保健センターから告知があるので、要チェック!
皆さんもぜひ積極的に講習会に参加してみて下さい!

[リンク→] 保健センターホームページ