みなさんは、BKC内に『インキュベータ』という施設があることを知っていますか?
ここは、現在22社もの企業が入居している施設で、大学と一緒に研究開発をおこなう企業や、大学で学びながら起業したい学生のみなさんの支援をしている場所なんです。
今回はこの施設について職員の加藤喜代重さんと、ここでインターンシップをされている学生の方に、お話を伺ってきました!

『このインキュベータという施設は、滋賀県・草津市・中小機構、立命館大学が協力をして運営をしている施設です。インキュベータとは、日本語で孵化器という意味で、「ビジネスの卵を孵化させるためのサポート施設」という想いが込められています。ここでは、様々な入居企業と大学の研究室が共同し、技術開発を進めています。またインキュベータでは、学生をインターンシップ生として受け入れており、インターンシップ生はインキュベータ内の仕事を通じて、企業と関わる機会を得ています。現在、5名のインターン生が活動中です。このインキュベータ施設でのインターン活動は日本全国でも2ヶ所でしかおこなわれていないんですよ!業務内容は、電話対応等の基本業務から、企業の展示会の補助や市場調査をはじめ、企業のプロジェクトの方向性について学生の視点で考え、提案するなど多岐にわたります。簿記を得意とする学生が会計業務に携わり活躍したりと、個人の能力を生かして、企業をサポートすることもあります。現在、インターンシップ生が取り組んでいる大きな仕事は、彼らの発案から始まった「入居企業冊子」の作成です。実際に入居している企業を訪問して、アンケートを取り、冊子の構成を考えています。企業の方とアポイントをとるのすらも大変な作業なのですが、学生たちはこまめに足を運んで、データ収集をしています。また、インキュベータの入り口にある黒板も、毎日、彼らが手書きで書いています。ときには、入居している企業や職員の方から、「今日の黒板の内容、面白かったよ!」って言われる事もあるんですよ。また、企業活動全般にかかわることで就職活動にも効果があるようです。

インターンシップの他にも、インキュベータでは起業に興味のある学生のみなさんを支援する「起業家育成活動」も行なっています。ここには、インキュベーション・マネージャーと呼ばれる起業したい学生へアドバイスできる専門スタッフがいますし、周りには生きたビジネスの場があるので「アイデアはあるのだけれど、次に何をしたらいいのか分からない」という学生のみなさんを後押しできる環境が整っています。これまでにも、インターン生と企業が考えたネーミングが新商品に採用されたこともありますし、IT・携帯広告などの企画を考えて持ち込んできた、やる気のある学生もいて、事業化にむけてのアドバイスもしています。

また、「ウィークリーイベント」と題して、弁護士や社労士、公認会計士といった学外の専門家を招いてのセミナーも開講しています。当初は企業向けに開いていましたが、実務的なことを専門家の方々から学びたい方や、起業を目指す学生が熱心に参加する姿も多く見られるようになりました。誰でも参加が可能ですので、ぜひ足を運んでみて下さい。

施設の場所がBKCということや、理系の入居企業が多いことから、今は理工・経済、経営学部からのインターン生が多いのですが、これからは学部を問わず、多くの学生のみなさんが興味を持ち、インキュベータに来てくれることを願っています。新たな発想を提案するためには、物事に対し、常に問題意識を持つことが大切です。問題意識を持って行動すれば、楽しくできる事も多いと思いますし、それが新しい発見へとつながるんです。インキュベータ施設の説明など、その都度、対応しているので、何かやってみたい人、挑戦したい人は、ぜひインキュベータに来てみて下さいね!』

インキュベータ情報

立命館大学BKCインキュベータ ホームページ
ウィークリーイベントの開催日情報

また、2008年12月12日(金)には「立命館イノベーションフェア2008」が開催されます!

今年で3回目のこのフェアは「未来を考える」をテーマに、「ものづくり」が社会にどのように生かされているのかを感じてほしいという想いから開催されています。
関西を中心とした、ものづくりに関わっている中小企業30社が参加し、企業ブースでは普段、関われない様々な企業の方と接することができたり、技術を見る事もできます。企業の社長さんの話や、学外からのゲスト講演会も開かれ、毎年フェアには多くの見学者が来場します。
また現役学生が、自分で考えた企業案を発表する「ベンチャーコンテスト」の最終選考会が開催されるのも見どころ!!こちらには誰でも入れるので、ぜひみなさんも足を運んでみて下さい!!

イノベーションフェアの参加には事前の申込が必要です。
お問い合わせ先:立命館大学 理工リサーチオフィス イノベーションフェア事務局
→連絡先
→ベンチャーコンテスト案内書(PDF)
→イノベーションフェア案内書(PDF)

 

学生広報スタッフが「学生ベンチャーコンテスト」スタッフに突撃取材しました!

学生広報スタッフが、イノベーションフェア2008の企画の1つ「学生ベンチャーコンテスト」の運営に関わっておられる、竹岡紫陽さん(テクノロジー・マネージメント研究科 博士課程前期過程1回生)に、突撃取材しました!

このコンテストは、学生からビジネスプランを発掘すること、ベンチャー精神をもった学生を育成しようという目的で開催されています。今までは、主に大学側が運営を行っていましたが、学生の立場からも盛り上げていきたいと思い、今回、活動に関わりました。コンテストではペーパーで実施される1次審査を通過した10組によるプレゼンテーションが行われます。去年は総勢60組の応募があり、昨年、優勝したチームは、食事内容を入力すると、個人に適したアドバイスや知識が得られ、データーを蓄積・管理できるサービスについての案を発表。コンテストは、大変盛り上がりました。今年も80件近くの応募があったようです!ベンチャー企業の社長や、大学教授の方々が最終選考の審査員として参加されるため、その場で様々な意見をいただけることも魅力のひとつだと思います。自分の企画がどこまで通用するのか、いい機会になると思うので、ぜひみなさんも挑戦してみて下さい!!