多くの学生のみなさんが毎日の通学で使う、様々な交通手段。
時間帯によっては、公共交通機関は混雑しますよね。そこで、今回取り上げるのは、衣笠キャンパスの新たな通学方法として注目されている「京福電鉄(通称:嵐電)」。車窓から沿線の美しい景色を見ながら、衣笠キャンパスまで通うことができ、道路事情にも左右されません。
また、嵐電は京都で唯一の路面電車で、2010年には開業100周年を迎える歴史ある路線なんです。
今回は、この嵐電を使った新しい通学方法の魅力に迫ります!

まず衣笠キャンパスまでの現在の通学アクセス状況と、嵐電の利用を勧めている経緯について、管財課の森山課長にお話を伺いました。
『以前から衣笠キャンパスにおいては、通学時の市バスの混雑状況を緩和する事が課題となっていました。特に西大路通りを通るバスは学生が集中する為、これまでにもバスの臨時便・バス停の増設など、様々な対策を講じてきましたが、混雑の解消にはまだまだ追いついていない状況です。また、衣笠キャンパスに自転車で通う学生の数は、6000人。そのため、駐輪場所の確保に困ることも多いんです。

この状況を打開する為に、新しい1つの通学手段として、京福電鉄(嵐電)に焦点をあてました。昔から通っている路線なんですが、意外と知られていなかった通学方法なんです。この電車は、四条大宮駅や西院駅から乗車した学生が帷子ノ辻駅で乗り換えをし、衣笠キャンパス近くの龍安寺駅・等持院駅や北野白梅町駅まで行くことができます。阪急電車を利用している学生のみなさんも四条大宮駅や西院駅で乗り換えてから利用することができ、阪急電車と嵐電との連絡定期券を利用すると、もっと便利に通学できると思います。
また地下鉄東西線(嵐電天神川駅)との接続もよいので、滋賀県から来る学生のみなさんも嵐電天神川駅でスムーズに乗り換えることができます。
実際の乗車時間は、西院駅から龍安寺駅まで、乗り換えの待ち時間を入れても、約20分~30分です。

昨年の12月に、学生のみなさんの反応を知るため実験的に、1週間にわたって嵐電の無料試乗キャンペーンを行いました。利用してくださった方も多く、結果として印象はよかったのではないかと思いますね。
この結果を踏まえて、今後、四条大宮駅や西院駅から北野白梅町行きの直行便を常時運行することも、京福電鉄の方で検討されています。通学方法が増える事により、市バスの混雑解消に繋がり、学生のみなさんに快適な通学をしていただきたいと思っています。

 

ただ、京福電鉄の駅を利用する際に注意しなければいけない事もあります。
衣笠キャンパスの最寄り駅である龍安寺駅や等持院駅から、キャンパスまでを徒歩で移動する際に、住宅街の中を通ります。その際に地域の方にご迷惑をかけないよう、通行マナーはしっかり守っていただきたいと思います。
今後も、昨年12月に行ったような嵐電の無料試乗キャンペーンを行う予定です。利用したみなさんの声を聞かせてもらい、今後も大学としては、通学アクセスの問題について改善していきたいと思っているので、ぜひ1度利用してみて下さい』

嵐電のチケット販売先

・嵐電のチケット販売先
衣笠キャンパス至徳館地下 立命館大学生協購買部で販売
(金額)全線均一200円
2000円で11回分乗車できるお得な回数券もあります!

また、通学定期は1ヶ月6370円で販売!
定期については学内で販売していませんので、嵐電の四条大宮・帷子ノ辻・嵐山の各駅で購入をお願いします。
・四条大宮駅〜龍安寺駅 1ヶ月 7230円(学割使用)
・西院駅〜龍安寺駅 1ヶ月6370円(学割使用)

滋賀県から衣笠キャンパスに行かれる皆さんは、山科駅でJRから地下鉄東西線に乗り換え、太秦天神川駅へ。そこで嵐電天神川駅に乗り換えるのが便利です。
・嵐電天神川〜龍安寺 1ヶ月 5510円(学割使用)
※等持院駅まで、全て同額になります。

・その他、時刻表など詳しい情報はこちら
[→リンク]京福電車ホームページ

・立命館大学専用時刻表はこちら
[→PDF]時刻表オモテ
[→PDF]時刻表ウラ(嵐電の駅までのマップ)

・先日行われた「嵐電で通学キャンペーン」の様子[→リンク]

 

学生広報スタッフが「嵐電で通学キャンペーン」に
体験取材してきました!

昨年12月8日(月)~12日(金)の5日間、京福電気鉄道株式会社と立命館大学の協力により、『嵐電で通学、無料試乗キャンペーン 今より通学便利になるかも。』が行われました。キャンペーン期間中は通常ダイヤに加え、帷子ノ辻駅での乗り換えが不要な、西院駅~北野白梅町駅行き臨時直通電車も運行されました。私たち学生広報スタッフも、最終日である12日にこの臨時電車に乗車してみました。

嵐電は今では珍しい路面電車なので、車窓からお寺や昔ながらの民家、畑を眺めながらゆったりと乗車することができました。時折鳴らされる汽笛の音も新鮮です。また、各駅の名前もとてもユニークで、その由来に思いを馳せるのもいいかもしれません。
この日乗車されていた山本智洋さん(産業社会学部3回生)は、「普段通学はバスを使っているのですが、嵐電はバスのように混んでいませんし、道路の混雑状況などの影響もないのが良いですね」と話されていました。

また、日頃から鉄道について様々な調査・研究を行っている鉄道研究会会長の関根さんにお話を伺いました! 12月に行われた嵐電の無料試乗キャンペーンに参加された感想や、鉄道について調査・研究をしている立場からみた嵐電の魅力について、教えていただきました。

関根英紀さん(文学部3回生)

12月に行われた無料試乗キャンペーンに参加しましたが、嵐電はあまり混んでおらず、快適に通学することができました。授業の予習・復習や読書などもしやすいのではないでしょうか。
春は「鳴滝駅~宇多野駅間」に咲く桜のトンネルがとても綺麗で、咲いている期間は、運転手の方も電車のスピードを落としてくれるんです。またライトアップされた風景もとても見ごたえがありますよ。また嵐電は「京都で唯一の路面電車」だという事は意外と知られていないのではないでしょうか。
嵐電の停車駅は難しい漢字が多く【例:帷子ノ辻(かたびらのつじ)、車折神社(くるまざきじんじゃ)→有名人が多くお参りしていると言われているお寺】など駅名を知っていたら、「さすが京都で学んでいる学生ですね!」と言われるかもしれませんよ。
また早朝から夜遅くまでダイヤが充実しているのも魅力。少し帰りが遅くなった時にも便利ですね。文学部や国際関係学部、政策科学部の建物からは、嵐電の龍安寺駅まで5分程で行くことが可能です。
しかし、西院からの所要時間を比べた場合、時刻表の上では市バスのほうが早いので、スピードを最優先される方は市バスが良いかと思います。法学部や産業社会学部、映像学部の建物は、市バスのバス停からも近いですし。
スピードと快適性、どちらを重視するのかや、自分の所属する学部の基本棟の場所などによって、通学方法を選ぶのがよいと思います。