|
 |
 |
 |
政策科学研究科は、1997年に修士課程を設置、1999年4月、修士課程の完成を機に博士課程後期課程を設置し、2001年度は「課程博士学位(政策科学)」取得者を輩出する最初の年度であった。
政策科学研究科博士課程前期課程教学の共通目標は、実践的政策能力の獲得にあり、
1)「協働」と「参加」をベースにしたプロジェクト型演習
2)スクーリングとネットワーキングを組み合わせたフィールド密着型教育の重視
3)分析手法や理論モデルを徹底的に活用し実務と研究をリンクする研究視角 |
を教学的特徴としている。カリキュラムとしては、リサーチプロジェクトを中心としながら、共通科目として「制度と政策のデザイン」、「分析の技法」、「政策過程と組織」にわけて、必要な科目を設置している。
博士課程後期課程は、政策科学研究を本格的に志す博士課程前期課程修了者を対象に、「政策・組織デザイン研究」、「政策過程・制度研究」、「社会システム・計画化研究」を政策領域としながら、個人別の研究指導を行うという教育システムをとっている。 |
|
 |

 |
 |
 |
博士課程前期課程への入学者は最近は逓減傾向にあり、入学定員60人を割っている。これまでの博士課程前期課程の教学実践の到達と問題点をふまえて、新しい方向性を打ち出す段階にきているといえる。
一方、博士課程後期課程は、2001年度に4人の「課程博士学位(政策科学)」の取得者を輩出し、いわゆる「出口問題」では、留学生も含めて、2名が大学教員として就職先を決めるなど大きな成果をあげることができた。2002年度の博士課程後期課程の入学者数も増加傾向にあり、後期課程については、これまでの成果を維持発展させていくことが必要である。 |
|
 |

 |
 |
 |
政策科学研究科の当面の重要な課題は、前期課程における60人の入学定員確保のため、抜本的なカリキュラム改革を行うことであり、次のような特徴を持つ2003年度からの新しいカリキュラム案を研究科委員会として決定した。2002年度は、この新カリキュラムの実行を確実にすることが主要な課題となる。
◇◆政策科学研究科前期課程の新カリキュラム(2003年度実施)の主要な特徴◆◇ |
●「研究職コース」と「高度専門職コース」の2つのコースを設置する。
● 研究テーマに応じて自由選択できる「政策科学研究プログラム」及び「政策起業プログラム」を設置する。
● 「政策起業プログラム」の具体的内容として、事業創造プログラム、都市プランニグプログラム、地域政策デザインプログラム、地域情報インテグレートプログラム、環境経営プログラム、メディアプロデュースプログラムを設置する。
● リサーチプロジェクトを新カリキュラムに沿って再編成する。
●修士学位授与の資格として、従来の修士論文提出以外に、リサーチペーパーの提出でも修了可能なカリキュラムを編成する。
●「政策起業プログラム」の各プログラムでは、産官学連携をはじめ、社会的ネットワークを抜本的に強化し、実務科目中心に固有科目をおく。 |
|
|
|
 |
|