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2001年度は、「立命館第二世紀」を迎え、学園を取り巻く情勢が激変するなかで第五次長期計画の達成と成果の上にたって、二大学三高等学校二中学校・6キャンパス2オフィス2海外事務所を擁する総合学園の強みを生かし、「世界の立命館へ」を目指す新たな学園構想(「新世紀学園構想」)の第一歩を踏み出す年度である。
2001年度予算は、財政の厳しい長期的見通しの下で、「重点化、計画化」と「合理化、リストラ、縮小・廃止」の支出原則により編成を行ったが、前年度に引き続き消費支出超過の当初予算となった。志願者数の確保や社会的資金の獲得など積極的な収入確保と支出予算内での効率的な執行を図り、決算ではこの支出超過を収入超過に転化することを目指している。 |
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2001年度の消費収入超過額は40.7億円となり、累積の繰越消費収入超過額は65.5億円となった。なお、2001年度末における積立金等の状況は、学園将来構想推進準備資金246億円、施設設備整備資金40億円、第3号基本金(奨学基金等)引当資産34.5億円、退職給与引当特定資産30億円などとなっている。 |
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2001年度は、当初予算では消費支出超過であったが、予算定員を上回る学生・生徒数の確保や学園史上最高となる志願者数の確保などによる収入の増加と支出予算の圧縮・縮小などによる執行残によって収入超過となった。なお、第3号基本金や各種引当特定資産などのストック面においては、他大学に比して脆弱な状況である。
学園・教学創造による社会的評価の向上と社会的ネットワークの形成拡大が、学園の財政力量を強化・発展させる原動力である。 |
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2004年度までの具体的な学園課題をまとめた新世紀学園構想第1次プランでは、新構想大学院や法科大学院等の大学院の新たな展開、情報系新学部・新研究科等の設置構想、立命館アジア太平洋大学の大学院構想、新たな水準の国際化や情報化に関連する課題、産官学連携の新段階の構築などが挙げられている。これらの学園・教学創造事業には多額の資金需要が見込まれ、今後、多様な収入の確保策の検討と資金・資源の戦略的重点化(「選択と集中」)が一層重要となる。
厳しい財政環境のなかで、教育をめぐる情勢と切り結ぶ学生の「学びと成長」を軸とした学園・教学創造の積極的な展開は、重要な学園課題である。今後、立命館大学、立命館アジア太平洋大学、立命館中学校・高等学校、立命館宇治高等学校、立命館慶祥中学校・高等学校の各部門の「財政的自立」にむけた施策が、格段に重要となる。各部門が目標とする「財政的自立」に到達することによって、学園全体の財政基盤の強化(再構築)を図らなければならない。
また、資金積立計画や多様な基金政策の検討、資産・資金運用政策の具体化(金融収支の改善)、学校債(一般募集を含む)等の借入金政策の検討などは、学園財政の安定にむけて計画的に改善、検討が必要な財務上の課題である。 |
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