1.学生センター(学生生活・自主的諸活動の活性化)

(1)奨学金制度



【現状】
 日本育英会奨学金は、99年度から「希望21プラン」がスタートし、希望者の多くが採用されるとともに貸与額を選択できる仕組みができ、奨学金受給者比率(対在学生数比)も98年度の14.7%から00年度21.9%に向上した。
  本学独自奨学金として、00年度より、入試成績優秀者、学部成績優秀者、資格・能力取得者、課外・自主活動において優れた成果を挙げた者などを奨励する本学独自の給付生の育英奨学制度を発足させた。他に父母教育後援会給付奨学金、校友会奨学金もある。
 自治体・民間財団奨学金は、経済環境の厳しさを反映し、奨学金受給者数が98年度の310 名から00年度の257名へ減少した。



【評価】【課題と改善方向】
 日本育英会奨学金の受給者数は私学では全国3位であるが、引き続き希望する学生・院生がすべて受給できる国家予算の拡大を要望する必要がある。
  本学独自奨学金制度は他大学にない規模と対象分野の拡さを持っている。多くの学生にこの制度が目標となるよう、応募者数の拡大と採用レベルの高度化が課題となる。
  自治体・民間奨学金財団の新規開拓は極めて厳しく、今後は大学推薦を経て各奨学財団が独自に選択する奨学金の受給者を拡大する必要がある。





(2)厚生施設


【現状】
本学は衣笠、嵯峨野、琵琶湖蓬莱の3セミナーハウスを運営しているが、利用者数は98年度からのBKC新展開もあり、減少している。


【評価】【課題と改善方向】
  99年度全学協議会でBKC内に新セミナーハウス建設が合意され、01年5月完成予定であ る。これにより、BKCでの正課、課外両分野での利用者拡大が可能となる。




(3)学生サポートルーム


【現状】
98年度から衣笠、BKC両キャンパスにサポートルームが置かれ、98年度は124名であったが、00年度は265名と大幅に増大している。


【評価】【課題と改善方向】
 来談者の増加に伴い、カウセリング体制の強化をはかっているが学習生活を支援するというサポートルームの役割を十分果たすためには、カウンセリングにとどまらない課外教育プログラムの実施、教職員のカウンセリングマインドの育成が重要となっている。




(4)課外活動


【現状】
 課外活動参加率は98年度約27%(学生数比)まで減少したが00年度35.5%まで回復した。この主な要因は登録団体参加者の増加であり、公認パートは横ばい状況が続いている。00年度より課外活動の財政的援助である「立命館大学課外・自主活動個人奨励金」「立命館大学課外・自主活動団体助成金」「立命館大学課外・自主活動研修支援金」制度がスタートした。


【評価】【課題と改善方向】
 課外活動の水準としては、全国的にみても高い水準を築いてきているが、参加学生の一層の拡大 や、活動水準の高度化に向けた政策化が求められている。又、衣笠キャンパスの学生会館の改修・ 整備、BKCにおける学生交流施設も課題となる。






(5)学友会活動


【現状】
 完全昼夜開講制の導入に伴い、自治組織としての1部、2部学友会の統合が議論され、01年度から全学自治会として新たにスタートすることが決定した。学生自治のバロメータとなる自治委員の選出率は以前の50%をきる水準から、年々回復し、00年度の75%まで回復した。


【評価】【課題と改善方向】
 学生自身の力で1部、2部の統合を実現し、新たなスタートを開始したことは評価できる。今後、 昼夜を問わない学友会をどのように発展させるのか、自治委員出率をどう定着させ、さらには2 回生以上の選出率を向上させるのか課題となる。


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