2016年度 立命館大阪プロムナードセミナー 大阪・京都文化講座(前期)
京都・大阪の「祭礼」再考
-その祝祭的・非日常的イヴェントはどのように変貌をとげてきたか-
●共催 大阪大学大学院文学研究科・大阪大学21世紀懐徳堂・立命館大学文学部
大阪大学大学院文学研究科 教授 和田 章男
【募集案内】
開講期間 | 全8回(いずれも月曜日) ※受付終了 2016年5月16日・23日・30日・6月6日・13日・20日・27日・7月4日 |
時 間 | 14:00~15:40(90分の講演と10分の質疑応答) |
会 場 | 立命館大阪梅田キャンパス (大阪富国生命ビル5階) |
受講料 | 1回1,500円(7回以上一括申込の場合10,000円) |
定 員 | 各回130名 【先着順】※事前申込 定員になり次第締め切らせていただきます。あらかじめご了承ください。 |
【講演内容】
私たちは古来より、「ケ」(日常性)と「ハレ」(非日常性)というサイクルのなかで生きてきました。「ケ」と「ハレ」との溶解が急速に進みつつある現代社会において、「ハレ」/祝祭的空間としての都市の祭礼は、社会の観光化ともあいまって、都市民のみならず観光者をも巻き込む祝祭的・非日常的イヴェントとして、新たな意味を持ち始めようとしています。本講義では、祇園祭などの国内外に知られる壮大かつ華麗な祭礼から、地蔵盆のような路地や小路で営まれるローカルで小さな祭事、そして現代の若者社会にまたたくまに広がった<よさこいソーラン>に至るまで、京都・大阪(坂)において連綿と継承されてきた祭礼の意味を問い直してみたいと思います。
第1回 |
平安京の祭礼と人びとの自然観 2016年5月16日(月) ※終了 片平 博文(立命館大学文学部 特任教授) 平安京で古くから実施されてきた祭礼は、年中行事として毎年定められた日に催行されていたものが多い。ここでは、賀茂社や御霊会に関係の深い神社の祭礼日と、当時頻繁に発生していた天変地異による災厄(気象災害)との密接な関係について、京に生きた人びとの「視線」から分析してみたい。 |
第2回 |
演劇と祭礼―日本芸能史の源流をめぐる諸説再考― 2016年5月23日(月) ※受付終了 中尾 薫(大阪大学大学院文学研究科 准教授) 世界各国の演劇において、祭祀との関係で成立したと解かれる例は、豊富にある。日本芸能史でも、神を祀る祭祀や呪術行為を、その起源とするのが定説と言ってよいだろう。講義ではこうした演劇と祭礼をめぐる諸説を紹介し、その意味を考えていきたい。 |
第3回 |
祇園祭はいかにして京都を代表する祭りになったのか 2016年5月30日(月) ※受付終了 中本 大(立命館大学文学部 教授) 祇園祭は7月に1ヵ月を費やして行われる京都の夏を彩る代表的祭礼である。しかし意外なことに、日本文学史を概観したとき、その影響力は決して大きくなかったことに驚かされる。祇園祭はいかにして京都を代表する祭礼になり得たのか、祇園社の創建から辿ることにしたい。 |
第4回 |
神楽舞の魅力 2016年6月6日(月) ※受付終了 古後 奈緒子(大阪大学大学院文学研究科 助教) 世代を超え受け継がれてきた知恵のアーカイヴとして、神楽は今日、祭りや観光の型に収まらない受容がなされている。この回ではとくに"芸術"との接触をとおして見えてくる神楽舞の魅力を、京阪神で目にする機会の少なくない浪速神楽を中心に考えたい。 |
第5回 |
京都西之京の天神信仰―ずいき祭の歴史をめぐって― 2016年6月13日(月) ※受付終了 三枝 暁子(東京大学大学院人文社会系研究科 准教授) 毎年秋に京都・西之京の地で行われる「ずいき祭」に欠かせぬ野菜神輿=「ずいきみこし」を紹介しながら、平安時代に始まる天神信仰の歴史と現在について、見つめることにしたい。 |
第6回 |
だんじりや太鼓台の都市祭礼からみる大阪の文化圏 2016年6月20日(月) ※受付終了 吉村 旭輝(和歌山大学紀州経済史文化史研究所 特任准教授) 大阪には摂津・河内・和泉のそれぞれの文化があり、そこで育まれたさまざまな祭りが個性豊かに展開されている。本講座では近世の都市祭礼から生まれた囃子屋台や太鼓台の分布からみるそれぞれの文化圏を明らかにし、各地の特徴と共通性を明らかにしたい。 |
第7回 |
旅する(travelling)祭り―高知、札幌から京都、大阪へ― 2016年6月27日(月) ※受付終了 遠藤 英樹(立命館大学文学部 教授) 「よさこい祭り」は高知市で始められ、札幌で「YOSAKOIソーラン祭り」となり、いまや京都、大阪など全国いたるところへと移動し、旅しつづけている。これらの祭りは、いかなる地域アイデンティティをもたらすのか。ここでは、このことを考えてみたい。 |
第8回 |
地蔵盆と子供たち 2016年7月4日(月) ※受付終了 川村 邦光(大阪大学 名誉教授) 京都や大阪などの関西の各地では、8月、地蔵菩薩の縁日に地蔵盆が行なわれ、夏の風物詩になっている。早世した子供たちを救いに現われるのが地蔵菩薩であり、子供を守護する仏にもなっている。少子化の現在、子供は貴重であり、地域のコミュニティを維持・存続させるうえで、地蔵盆は大きな意義をもっている。 |
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【お申込方法】
①「受講申込書」に必要事項を記入の上、FAX・メール・郵送、いずれかの方法で下記申込み先までお送りください。
※お電話での申込みはできません。
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②受講申込み受付後、先着順にて当選された方へは、「受付確認書」「郵便払込票」を送付いたしますので、受講料を納付(郵便払込)願います。
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※払込手数料は申込者のご負担でお願いいたします。
※いったん納付いただいた受講料は返金いたしかねますのでご了承ください。
※申込み後、二週間以上たっても「受付確認書」又は落選の通知が届かない場合は、お問合せ先までご連絡ください。
③受講日当日は、会場受付にて「受講カード」をご提示ください。
※2015年4月以降初めて講座を受講される方へは、受講料の納入確認後、受講カードを送付い
たします。
※既に受講カードをお持ちの方は、引き続きご利用頂けます。カードの再発行は行いません。
【講座会場】

※講座会場(大阪富国生命ビル5階)へは、地下2階又は1階からシースルーエレベーターをご利用ください。
【お申込み・お問合せ先】
〒530-0018大阪市北区小松原町2-4 大阪富国生命ビル14階
立命館大阪梅田キャンパス 公開講座事務局
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