2016年度 立命館大阪プロムナードセミナー
「木津川計の一人語り劇場」
講師 木津川 計 『上方芸能』発行人 / 元立命館大学教授
1935年生まれ。大阪市立大学文学部卒。自ら創刊し、編集長を務めた雑誌『上方芸能』は、京阪神の芸能や大阪文化を広く紹介・論評する専門誌として40余年の歴史を持つ。NHKラジオエッセイ(関西エリア)をレギュラーで担当するほか、「木津川計の一人語り劇場」を主宰して新国劇や新派の名作などを各地で口演している。京都市芸術功労賞、菊池寛賞受賞。
【募集案内】
開講期間 | 全6回(いずれも金曜日) ※受付終了 2016年4月22日・6月24日・8月26日・10月28日・12月9日・2017年2月24日 |
時 間 | 14:00~15:40 |
会 場 | 立命館大阪梅田キャンパス (大阪富国生命ビル5階) |
受講料 | 全6回一括申込7,500円(1回ずつの場合1,500円/回) |
定 員 | 各回130名
【先着順】※事前申込 定員になり次第締め切らせていただきます。あらかじめご了承ください。 |
【講演内容】
芝居や映画の名作を語って10年。ただ語るだけならその作品を観た方がいいに決まっています。なぜ語るのかは新たな視点で眺めればこそ浮かび上る作品像だからです。名作を今日的に評価するため「木津川計の一人語り劇場」は誕生したのです。教室のステージで実際に語ります。
第1回 |
「番町皿屋敷」異聞 2016年4月22日(金) ※終了 「一枚、二枚…」、腰元お菊の幽霊が皿を数える怪談は″皿屋敷伝説″として全国に伝えられました。これを題材にした岡本綺堂の「番町皿屋敷」は新歌舞伎の人気狂言になったのです。どう改作されたのか。併せ、なぜ幽霊は女ばかりなのかを解明します。 |
第2回 |
私は貝になりたい 2016年6月24日(金) ※終了
朝日新聞のbe版が「今も見たい日本の戦争映画は何」のアンケート(昨年)の結果、ベスト10の第3位にこの映画が選ばれたのです。戦中、上官の命令で捕虜の米兵を刺突した罪で絞首刑になった元初年兵の悲運でした。戦犯裁判の非条理、戦争の悲劇を考えます。 |
第3回 |
「曽根崎心中」以後 2016年8月26日(金) ※終了
元禄16年、曽根崎天神の森で遊女お初と醤油屋の手代徳兵衛は心中しました。詳しい事情は不明です。大方は近松門左衛門の創作ですが、死なねばならぬ事情と真実の愛は今も人の胸を打ちます。心中を誘発したこの事件の背景と文学の虚構について考えます。 |
第4回 |
2016年10月28日(金) ※終了 ※「上方芸能」の48年 へ演目が変更になりました。 1968年月に創刊した季刊『上方芸能』は今年号を機に終刊しました。高度経済成長の只中の時代、伝統芸能は逼塞していたのです。私どもの志は何だったのかを振り返りながら、下り続ける大阪の都市格を高めていくための課題を明らかにするのです。 |
第5回 |
2016年12月9日(金) ※終了 ※「勧進帳」「封印切」 へ演目が変更になりました。 江戸は侍だらけの都市でしたから武士の気風が町人階層に反映し、歌舞伎は男性的勇壮な荒事になりました。大坂は町人だらけでしたから歌舞伎は女性的柔らかさの和事になったのです。それに言葉が違いました。それぞれの典型として上記作品を中心に語ります。 |
第6回 |
「生きる」これから 2017年2月24日(金) ※終了
何もしないことが地位を守る最善策というお役所体質に染まった一市民課長が翻然と目覚め、児童公園造りに献身したのは胃癌で余命半年と判ってからでした。完成した雪の夜、課長は公園で死ぬのです。人間いかに生くべきかを問うた黒沢明の名作を見つめます。 |
※事情により、やむを得ず、日程・テーマ・講演者などが変更になる場合がございます。
【お申込方法】
①「受講申込書」に必要事項を記入の上、FAX・メール・郵送、いずれかの方法で下記申込み先までお送りください。
※お電話での申込みはできません。
※メールでの申込みの場合、メールに件名・本文を記載のうえ「受講申込書」を添付してくだ
さい。件名・本文がないと正常に受け取ることが出来ませんのでご注意ください。②受講申込み受付後、先着順にて当選された方へは、「受付確認書」「郵便払込票」を送付いたしますので、受講料を納付(郵便払込)願います。
※事務局窓口にて現金で納付することはできません。
※払込手数料は申込者のご負担でお願いいたします。
※いったん納付いただいた受講料は返金いたしかねますのでご了承ください。
※申込み後、二週間以上たっても「受付確認書」又は落選の通知が届かない場合は、お問合せ先までご連絡ください。
③受講日当日は、会場受付にて「受講カード」をご提示ください。
※2015年4月以降初めて講座を受講される方へは、受講料の納入確認後、受講カードを送付い
たします。
※既に受講カードをお持ちの方は、引き続きご利用頂けます。カードの再発行は行いません。【講座会場】

※講座会場(大阪富国生命ビル5階)へは、地下2階又は1階からシースルーエレベーターをご利用ください。
【お申込み・お問合せ先】
〒530-0018大阪市北区小松原町2-4 大阪富国生命ビル14階
立命館大阪梅田キャンパス 公開講座事務局
(開室時間:月~金9:00~17:30/休祝日除く)※土日閉室
TEL:06-6360-4895
FAX:06-6360-4894
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