研究所重点研究プログラム

 2021年度も「研究所重点研究プログラム」に申請し、無事に採択されました。

 本研究所は設立から満 5 周年を迎え、2021 年 2 月には 5 周年記念国際シンポジウムを開催いたしました。「アジアへのゲイトウエイ」を担い、また若手育成の制度的発展に貢献する本学の研究拠点の 1 つとして、さまざまな研究を推進し、英文 2 誌、和文 1 誌と 3 つの学術ジャーナルを刊行し、各種の国際研究集会を開催しています。

 今年度は、研究所の基礎となっている「共生」「共創」「和解」の 3 分野と結びつけながら、下記のような研究テーマを重点プロジェクトとして推進していくことになりました。

 メンバーとして、学内では 3 つのキャンパスから 15 の学部・研究科、2 つの研究機構から先生方、若手研究者の皆さまに拠点構成員として参加いただき、学外からも多くのメンバーに参画いただいています。

 研究会、ワークショップ、シンポジウム等については、適宜ご案内いたしますので、イベント欄をご覧ください。

プロジェクト名概要
アジア的文明・発展径路の多様性(リーダー:小杉 泰・当研究所所長) 欧米中心主義から脱却する視座を強め、アジア的な文明・発展経路の多様性を踏まえて研究を進める。今年度は特に、ポストコロナ時代を見据えて、アジアから見たグローバル世界の新時代を展望するとともに、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する。マレーシアとの連携による「アジア的文明・発展径路コロキアム」第3 回目を開催する。SDGs の推進、災害に対するアジア的な視点からの対応、東アジアの家族の実態の比較考察、日中韓の文化交流研究、アジア的発展としてイスラーム経済などにも焦点を当てる。
東南アジアとの科学技術の共創と連携(リーダー:田中 覚・情報理工学部教授) アジア諸地域との科学技術面での共創・連携について、AJ 推進プログラムで大きな進展が見られる東南アジアとの研究協力を強力に推進する。
アジア・イスラームとジェンダー論(リーダー:末近 浩太・国際関係学部教授) アジア的な穏健で発展的なイスラームのあり方の検討をさらに進める。そのために、アジア・イスラームの実態を考究するとともに、SDGs でも大きな課題となっているジェンダー平等を視野に入れた研究をさらに進める。また、広域アジアにおけるイスラーム法研究も推進する。
国際オンライン・フォーラムの活用によるアジア・日本研究推進の方法と展望(リーダー:森 裕之・政策科学部教授) 国際的多言語オンライン・フォーラム Meridian180 をよりいっそう活用する方途と、それによってアジア・日本研究を推進するための展望を得る。

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