スポーツ健康科学総合研究所主催シンポジウムを開催しました。
2026年1月21日(水)、立命館大学びわこ・くさつキャンパスにおいて、スポーツ健康科学総合研究所・スポーツ庁委託事業「先端的スポーツ医・科学研究推進事業」ハイパフォーマンス・アスリート極限支援研究拠点主催シンポジウム「陸上競技の現場に生きるスポーツ科学とは ―研究と実践の対話から見えるもの―」を開催しました。当日は48名の方にご参加いただきました。
開会にあたり、伊坂忠夫(立命館大学副学長・スポーツ健康科学総合研究所長・拠点リーダー)が、本事業の概要を紹介しつつ、4年目を迎えた「極限支援」の重要性に触れました。監督・コーチ・研究者・アスリートそれぞれの視点から競技を読み解く若手人材の育成に向けた展望についても言及しました。
第1部「パフォーマンス向上とハイパフォーマンス向上はどう違うのか
〜科学的知見をどう活かすか、活かさないかの観点から〜」
講師:山崎一彦先生(順天堂大学スポーツ健康科学部 教授)
第1部では、山崎先生からハイパフォーマンスを生み出すための着眼点や、従来の常識にとらわれないトレーニング手法についてご講演いただきました。
選手育成に潜むバイアスの見直し、負荷設定やストライド基盤強化に関する新たな視点に加え、現場経験に裏打ちされた具体的な事例も多数紹介いただき、研究と実践の関係性を再認識する内容となりました。参加者にとって、競技力向上への新しい可能性に気づく機会となりました。
第2部 トークセッション(ラウンドテーブル)
山崎一彦先生(順天堂大学 教授)
杉林孝法先生(順天堂大学スポーツ健康科学部 先任准教授)
後藤晴彦先生(HPSC/JISS 研究員)
山本亜美氏(富士通陸上競技部 400mH 選手)
第2部では、学生が自身の研究を発表することからセッションがスタートしました。その後、監督・コーチ、研究者、アスリート、国・連盟といった多様な立場を持つ登壇者から、それぞれの視点に基づく具体的なアドバイスをいただきました。
ラウンドテーブル形式により、学生と登壇者が直接対話し、陸上競技をベースとした最新の研究知見やキャリア形成のリアルな経験を共有する活発な時間となりました。各テーブルでの議論は大いに深まり、参加した学生にとって非常に貴重で充実した機会となりました。
研究と現場が互いに歩み寄ることで新たな価値が生まれることを実感できる、実りあるシンポジウムとなりました。
本学は、先端的ハイパフォーマンス・アスリート支援を担う若手中核人材(ハイパフォーマンス・コア・サイエンティスト)の育成に引き続き注力し、そこで得られた研究成果が現場へ確実に実装されるよう、スポーツ庁、HPSC、採択大学をはじめとする多様な関係機関と連携しながら、社会への還元を一層推進してまいります。