立命館大学
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第58回「不戦のつどい」 今年のテーマは、「+PEACE(プラス・ピース)」

日時:11月30日(水)~12月9日(金) キャンパス内各地で実施

主催:不戦のつどい実行委員会(立命館大学学友会、立命館大学院生協議会連合会、立命館生活協同組合、立命館生活協同組合労働組合、立命館教職員組合)

「不戦のつどい」とは?

「平和と民主主義」を教学理念に掲げている立命館大学ですが、戦時中、多くの学生が徴兵や勤労奉仕に駆り出され、多くの尊い命を失いました。
「不戦のつどい」は、戦場で命を失った多くの学生を偲び、今を生きる人々が不戦について考え、「不戦の誓い」を新たにする場です。
1953年の「わだつみ像(*右コラム参照)」建立以来、毎年欠かさず開かれています。

 

今年の不戦のつどいは?

3月11日の東日本大震災では、地震・津波という自然から、また原子力という科学から、私たちの生活が脅かされる事態となりました。
いま、「平和」を単に「戦争のない状態」として捉えるのではなく、「生きること」が脅かされない状態をいかに作り出し、取り戻し、維持し、発展させるのか、ということについて考えなければならないのではないでしょうか。
そこで、11月30日(水)から12月9日(金)にかけて行われる、さまざまな企画を通して、平和について考えてみませんか?

わだつみ像とは?
「わだつみ」とは、「わたのかみ」と同義で「海をつかさどる神」を意味します。
1949年10月20日、東京大学協同組合出版部から『きけわだつみのこえ』という戦没学生の手記が刊行され、広く普及されました。「わだつみ像」はこの刊行収入をもとに戦没学生記念会(通称「わだつみ会」)が計画したもので、本郷新氏の作品です。当初、東京大学構内に設置する予定でしたが、評議員会が拒否。「わだつみ像設置拒否反対集会」が開かれましたが、結局、設置場所は定まらず、本郷氏のアトリエに置かれることになりました。1953年、立命館大学の末川博総長が、反戦と平和のシンボルである「わだつみ像」を引き受ける意思を表明し、学内外からの強い支持も寄せられ、その年の12月8日、太平洋戦争開戦の記念日に立命館大学での建立除幕式を迎えるに至りました。現在は、立命館大学国際平和ミュージアムに設置されています。
こんな企画があります!

講演会「福島原発事故から学ぶもの~見えないもの、隠されているもの」

日時:

11月30日(水)18:30~20:10

場所:

<衣笠>至徳館304東西会議室(主会場)
<BKC>コアステーション大会議室
<朱雀>中川会館601西会議室

講師:

安斎育郎 先生
(立命館大学名誉教授、立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長)

内容:

安斎先生の「原子力村」での実際の経験を紹介していただきながら、目に見えないこと、隠されていることを知ることの重要性について語っていただきます。そして、私たちが主体の平和な社会をどう創っていくのかを話し合う機会とします。

*参加自由。直接会場にお越しください。
*本企画はユーストリームで放映します。インターネットで「Ustream 不戦のつどい」または「Ustream安斎育郎」と検索!

 

国際平和ミュージアムツアー

日時:

12月3日(土)13:30~17:00 ※13:30に衣笠キャンパス正門集合

場所:

国際平和ミュージアム

内容:

日本で唯一の大学立の平和博物館である国際平和ミュージアムにて、15年戦争から現代の戦争の展示や平和創造に関する展示を見学します。ガイドによる案内後、グループで意見交換も行います。

参加方法:

下記の連絡先まで、学部・回生・氏名を明記してメールを送ってください。(申込締切:12月1日(木))

連絡先:

全学自治平和委員会  zengaku_peace@yahoo.co.jp

 

不戦のつどいの軌跡

日時:

<BKC>11月30日(水)~12月2日(金)16:30~19:30
<衣笠>12月5日(月)~12月9日(金)14:30~17:30

場所:

<BKC>セントラルアーク2階
<衣笠>以学館多目的ホール2

内容:

なぜ、不戦のつどいが行われるようになったのかについての展示や、実際に学徒出陣に行った方のインタビュー映像の上映、不戦のつどいの関連書籍や資料の展示などを行います。

*参加自由。直接会場にお越しください。

 

Peace Cafe

日時:

12月9日(金)16:30~19:30

場所:

諒友館食堂

内容:

フェアトレード商品を販売してカフェを開きます。会場にはキャンドルで明かりを灯して平和の歌や音楽の演奏をしたり、学内のみなさんの平和への思いをスライドで流します。

*参加自由。直接会場にお越しください。

 

「不戦の誓い」像前集会

日時:

<BKC>12月8日(木)12:25~12:55
<衣笠>12月9日(金)12:25~12:55

場所:

<BKC>嵐の中の母子像前
<衣笠>わだつみ像前(国際平和ミュージアム内)

内容:

反戦・平和の願いをこめて、戦場で命を落とした多くの学生を偲ぶと同時に、今を生きるみなさんに不戦について考えてもらい、学園の全構成員が「二度とペンを銃に持ち替えない」という不戦の誓いを立てる集会です。

*参加自由。直接会場にお越しください。

 

連続講演会

①「平和」に「生きる」ということ(仮題)

日時:

12月5日(月)18:30~20:00(最大延長20:30)

場所:

<BKC>プリズムハウス114

講師:

立岩真也 先生(先端総合学術研究科 教授)

内容:

人間は、様々でかつ個々人が異なる身体の状態を有する。多様な人々が、援助や連帯、摩擦、対立などを経ながら「生きる」とはどういうことなのか。「生き」て「在る」を「学ぶ」生存学の第一人者が、そもそも「平和」に「生きる」とは?ということについて語る。

*参加自由。直接会場にお越しください。

②どうする?日本のエネルギー

日時:

12月6日(火)18:30~20:00(最大延長20:30)

場所:

<衣笠キャンパス>洋洋館962

講師:

木野 茂 先生(共通教育推進機構 教授)

内容:

原発事故を受けて見直されている日本のエネルギー。学生と教授、両方の視点から考えます。

*学生参加型講演会です。
*参加自由。直接会場にお越しください。

③政府による資源再配分のあるべき姿とは

日時:

12月7日(水)18:30~20:00(最大延長20:30)

場所:

<朱雀キャンパス>中川会館 地下B02、03会議室

講師:

河音琢郎 先生(経済学部教授)

内容:

ワーキングプアや貧困、シングルマザーの問題など、経済格差の話を耳にする事は多いが、それと同時に金銭的成功者の話題も欠くことはない。日本において、資源の再配分はいかにあるべきか、そしていかにすべきかを予算編成や税制を専門とする河音琢郎氏が語る。

*参加自由。直接会場にお越しください。

 

生協企画

食堂メニュー ~すいとん 食べて平和について考えよう~

期間:

12月5日(月)~12月9日(金)

場所:

<衣笠キャンパス>存心館食堂
<BKC>ユニオンカフェテリア

生協書籍 不戦のつどい応援フェア ~平和と環境問題を考える~ 

期間:

11月28日(月)~

場所:

<衣笠キャンパス>存心館地下ブック&サービス

内容:

毎年、平和に関連する本を選び、「不戦のつどいコーナー」を設けています。今年は、加害の歴史や基地問題、ハラスメントなど身近な暴力の問題まで幅広く選びました。

 

第58回不戦のつどい協賛企画

わだつみ平和文庫資料寄託記念「わだつみ不戦の誓い」展

期間:

12月8日(木)~12月17日(土) 9:30~17:30(休館日:月曜日)

場所:

国際平和ミュージアム 1階ロビー

主催:

立命館大学国際平和ミュージアム、立命館百年史編纂室