1900(明治33)年、中川小十郎が「私立京都法政学校」を創立

上京区の元旗亭(現在の料理旅館のようなもの)の清輝楼(東三本木通丸太町上ル)が、立命館草創の地であり、京都法政学校開校時の仮校舎だった場所です。平成9年まで大和旅館として営業を続けていましたが、現在は記念碑のみが残っています。

立命館のルーツである京都法政学校は1900年6月4日に授業を開始し、305名の学生が在籍していました。初代校長には京都出身で法学界の長老、富井政章が就任。講師陣には京都帝国大学教授を中心とする当時一流のスタッフが名を連ねました。「京都法政学校第一回卒業証書」は現存しており、一般には非公開ですが衣笠にある立命館史資料センター準備室に保管されています。その卒業証書は明治36年7月10日付で、履修した科目の講義名や講師の氏名がすべて記入されており、現在の卒業証書と大きく異なっている様式がいかにも時代の古さを物語っています。