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2021年度 PFF(大学教員準備セミナー)を開催しました

 Preparing Future Faculty (PFF) は、大学教員を目指す博士課程後期課程大学院生と専門研究員を対象に大学で教えるために必要な基礎的スキルを養成するセミナーです。
2011年以降毎年開催しており、本年度は9名の方が参加しました。

本セミナーは、教育開発推進機構が実施する新任教員向け研修プログラム「実践的FDプログラム」のコンテンツを活用し、オンデマンド講義の受講と4日間のワークショップを通じて、理論と実践力を身につけることを目的にしています。昨年に引き続き、従来の対面による集合形式は実施せずに、事前のオンデマンド講義の視聴とオンライン上でのワークショップでの開催となりました。

オンデマンド講義については、manaba+Rコンテンツ内の動画を視聴して感想のレポートを提出するという事前課題を課すことで、教員が講義の内容をどのように実践しているかを確認し理解を深めました。
4日間のワークショップは、教育開発推進機構の蒲生諒太先生に担当いただきました。前半2回の講義パートでは、講義60分にディスカッション30分とインタラクティブな運営を行い、後半2回の実践パートでは、教授方法についてレクチャーを行った後に、マイクロティーチング(模擬授業と相互評価)という手法を用いて講義と実践を組み合わせて学んだ。一人10分の模擬授業では、受講生がパワーポイント等を使用してオンライン上で模擬講義を行い、講師や受講生同士で良かった点や改善が望ましい点をフィードバックし合い、お互いに学びを高めていました。
所定のオンデマンド講義とワークショップを受講し一定の評価を得た受講生に対して、後日修了証を送付しました。

終了後のアンケートでは、以下のような声が寄せられました。

・大学教員としてのキャリアプランの設計、とくにいくつかのモデルケースが紹介され、今後進むべき方向性がよく見えました。

・大学教員を目指していましたが、実際には教員のキャリアを獲得することに関する知識や情報を何も持っていませんでした。今回のセミナーで、大学教員への道は難関であることも分かりましたが、そのために「これから何をするか」と真剣に考えることができるようになりました。

・最終回のマイクロティーチングで、自分の専門分野を、専門外の人に対してわかりやすく伝えられるよう考えながら発表を行ったことは、思っていた以上に大変有意義で楽しい時間でした。