自己力向上支援プログラム
大林典子 さん(言語教育情報研究科)

今年4月に大学院に入学ばかりの大林典子さん。前期セメスターは、大学院や衣笠キャンパスの雰囲気に慣れること、講義で出される課題をこなすので精一杯だったそうだ。
「ことば」に興味を持ったのは小学生のとき。小学生用の新聞に英語のコーナーがあり、子ども心に「英語を生活のなかで活かせたらいいな」と思ったのがきっかけである。それから、ラジオ講座を聴いり独学で学んだ。「言葉に興味を持つきっかけとなったのが英語だった」という。 立命館アジア太平洋大学(APU)出身の大林さん。大分から京都に引越し、大学院に生活を始めた。大学院の様子を知るために、新入生オリエンテーション期間に開催されたシンポジウム「博士課程後期課程の過ごし方――大学院から未来のキャリアパスにつなげるために」に参加した。またシンポジウムで「大学院生のための」自己力向上支援プログラムの紹介を聞き、「ちょっと行ってみようかなと。」そして、4月に開催された研究資金獲得セミナー第1回「総論」を皮切りに、都合がつく限り参加するようになった。「初めのうちは学振って何? 科研費って何? て思いましたが、博士課程後期課程に進学することの厳しさも知り、若手研究者のイメージを具体化することができました。」セミナーのなかで博士課程後期課程の先輩たちの発言を聞いたり、研究計画書を見せてもらったりすると「私、もっと頑張って研究しないと」といつも落ち込むそうだ。しかしその落ち込みは、次なる研究への励みにもなっているという。 「私にとって、セミナーに参加することは刺激と落ち込みの繰り返し(笑)。だけど、所属研究科に留まらず、他研究科の院生さんがどのような研究をしているのか知ることは大事なこと。セミナーは、自分の限界を知り、そして自己を奮い立たせる良い機会です。」大林さんは、来年度修士論文を提出し、教育現場で働くことを希望している。日本語教育に係わる日本語学校や、海外で教えることのできる青年海外協力隊もキャリア選択の一つであると考えている。 常に自分に正直に向き合い、限界を知る。自分の不足スキルを確認することは、研究へのモチベーションを高め、ひいては人としての芯を強くする。大林さんへのインタビューを通じて感じたことである。聞き手・文:櫻井浩子
インタビュー日時
2011年12月13日(水) 13:30〜15:00 衣笠キャンパス大学院課にて
一覧
No. | 名前 | 研究科 | 課程 | 分野 |
---|---|---|---|---|
1 | シン・ヒョンオ | 国際関係研究科 | 博士課程後期課程2回生 | 人文・社会科学系 |
2 | 大林典子 | 言語教育情報研究科 | 修士課程1回生 | 人文・社会科学系 |
3 | 森達也 | 政策科学研究科 | 博士課程前期課程1回生 | 人文・社会科学系 |
4 | 小西真理子 | 先端総合学術研究科 | 一貫制博士課程3回生 | 人文・社会科学系 |
5 | 藤原広美 | 社会学研究科 | 博士課程後期課程1回生 | 人文・社会科学系 |
6 | 玉井未知留 | 政策科学研究科 | 博士課程後期課程2回生 | 人文・社会科学系 |