自己力向上支援プログラム

小西真理子 さん(先端総合学術研究科)

小西真理子 さん

立命館大学大学院文学研究科哲学専修を修了し、今年の4月から先端総合学術研究科一貫制博士課程3回生に編入学した小西真理子さん。本学文学部哲学専攻を卒業し、2年間の社会人経験を経て、2009年に大学院に進学した。

大学卒業後はホテルに就職し、フロント業務を担当した。就職後も学業への探求を続けていきたいと思っていましたが、入社1年目は、落ち着いて勉強する暇はなく、フロント業務に求められる様々なスキルやビジネス英語を習得することで精一杯だった。日々の仕事をこなすなかで、小西さんは社会によって作られた価値観に対する疑問を感じると同時に、社会人生活で学んだ価値観や、そこで出会った人々と培った経験を、学問の追求に反映させたいと考えるようになった。社会人2年目には、「大学院に進学しようと決めました。」

2009年、本学大学院文学研究科哲学専修に入学。修士論文のテーマは、他者との関係において自己の存在価値を見出そうとする概念「共依存」。大学院でも語学が課題となった。英語だけでも大変なのに、英語の他にフランス語、ドイツ語のスキルが要求された。前期課程1回生のとき、英語の翻訳を担当させてもらったが、英語スキルの現状を痛感し、すごく落ち込んだという。

「ホテルのフロント業務では、文法抜きの、ともかくビジネス英会話を覚えるのに必死でした。大学院に入学してからも、英語のスキルアップはずっと課題でした。」そんな時、「大学院生のための」自己力向上支援プログラムに出会った。「プログラムのセミナー群で『英語』に関するものは参加するようにしています。セミナーの情報は創思館や共研のある学而館に掲示してあるポスターや、メールマガジンで入手しています。セミナーは、英語のスキルアップはもちろん、他研究科の院生さんから刺激をもらい、自身のモチベーションアップになっています。」来年度は、海外で研究することを考えている。

小西さんは、博士号取得後も研究をずっと続けたいと思っている。研究を続けるために、大学教員、あるいは研究所で働くことをキャリアパスとして考えている。常に、社会の常識やルールに疑問を持つことを忘れない。そして、社会における自身の立ち位置を客観的に認識している。

聞き手・文:櫻井浩子

インタビュー日時

2011年12月19日(月) 15:00〜16:30 衣笠キャンパス大学院課にて

一覧

No. 名前 研究科 課程 分野
1 シン・ヒョンオ 国際関係研究科 博士課程後期課程2回生 人文・社会科学系
2 大林典子 言語教育情報研究科 修士課程1回生 人文・社会科学系
3 森達也 政策科学研究科 博士課程前期課程1回生 人文・社会科学系
4 小西真理子 先端総合学術研究科 一貫制博士課程3回生 人文・社会科学系
5 藤原広美 社会学研究科 博士課程後期課程1回生 人文・社会科学系
6 玉井未知留 政策科学研究科 博士課程後期課程2回生 人文・社会科学系

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