自己力向上支援プログラム
玉井未知留 さん(政策科学研究科)

大学院博士課程前期課程は言語教育情報研究科を修了し、2010年度博士課程後期課程はグローバルCOEプログラム「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点」テーマ設定型試験で政策科学研究科博士課程後期課程に入学した玉井未知留さん。現在、アートリサーチセンターと政策科学研究科の2ヶ所にご自身の研究の足場を持つ。研究テーマは、「3Dメタバースにおける状況的日本文化教育学習の構築」である。具体的には、ネット上の仮想三次元空間であるメタバースを利用して、日本語や日本文化を学ぼうとする世界中の人々に対して、実用的なe-ラーニング環境を提供することである。日本に留学を希望している外国人のために、神社でのお参りの仕方やおみくじの引き方を遊びながら学習できるシステムを構築している。
大学院博士課程後期課程へ進むきっかけは、「なんとなく教員になりたいと思っていました。そして、前期課程の指導教員に相談をして、現在の主査である稲葉光行先生や細井浩一先生を紹介してもらいました。自分のやりたかった研究を続けられること、またカナダやシンガポールの大学との共同プロジェクトもあり、すごく偶然に恵まれているんです。」
博士課程後期課程に進学してからも、英語力のスキルアップを目指している。昨年、言語教育情報研究科時代の友人から、大学院課主催の「英語アカデミック・コミュニケーション力養成プログラム」がBKCで開催されることを聞いた。BKCまで週一回通うことは大変だったが、他研究科の院生、特に留学生との交流は本当に楽しい。今でも、学内で会ったら立ち話をするし、メールで近況報告をしあったりしているそうだ。今年度も、現在開催中の「大学院生のための英語学術論文講座」にも参加している。
「博士課程後期課程修了後の将来については、あまり深く考えないようにしています。留学生支援の仕事に係わりたいとは思っていますが、なるようになると思っています。」ただ、ネットワークを築くことはいつも意識しているし、縦横的なつながりは大切にしている。「自分の周りに多様な情報があると、一分野に留まらず別視点から話を聞いたり、アドバイスを受けるのは刺激的です。そういう意味において、グローバルCOEプログラム『日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点』に所属していることや、セミナーに参加することは良い機会です。」「院生は忙しいから、連続講座で1回休むと行きにくくなるので、まずは1日ポッキリ、あるいはオムニバス形式のセミナーから参加してみて欲しいと思います。」
玉井さんの屈託のない性格が、自身の視野やネットワークを広げる長所であると感じた。
聞き手・文:櫻井浩子
インタビュー日時
2011年12月14日(水) 14:00〜16:00 衣笠キャンパス大学院課にて
一覧
No. | 名前 | 研究科 | 課程 | 分野 |
---|---|---|---|---|
1 | シン・ヒョンオ | 国際関係研究科 | 博士課程後期課程2回生 | 人文・社会科学系 |
2 | 大林典子 | 言語教育情報研究科 | 修士課程1回生 | 人文・社会科学系 |
3 | 森達也 | 政策科学研究科 | 博士課程前期課程1回生 | 人文・社会科学系 |
4 | 小西真理子 | 先端総合学術研究科 | 一貫制博士課程3回生 | 人文・社会科学系 |
5 | 藤原広美 | 社会学研究科 | 博士課程後期課程1回生 | 人文・社会科学系 |
6 | 玉井未知留 | 政策科学研究科 | 博士課程後期課程2回生 | 人文・社会科学系 |