イメージングセンサーについての研究

イメージングセンサーとは?

  イメージングセンサーとは、CCDやCMOSセンサーという名で知られているデジタルカメラ等の撮像機器のキーデバイスです。よく、カメラのことを『目』に例えますが、イメージングセンサーは目の中の『網膜』に例えることができます。当然、撮像画面の画質は『網膜』であるイメージングセンサーの性能に大きく依存します。つまり、イメージングデバイスのさらなる高性能化が達成できれば、より高画質な画像が得られます。

従来の素子とカラーフィルムの違い

  現状ではデジタルカメラの画質はフィルムカメラの画質に劣ると言われています。原因としては画素の細かさに咥え、従来のCCDやCMOSセンサーにおける色の検出方法がフィルムにおける色検出方法と異なることがあげられます

(全ての位置で全ての色検出を達成)  (全ての位置で全ての色検出が未達成)

        

縦方向の検出方法

  上記のカラーフィルムのように半導体による素子でも縦方向で色検出すれば忠実な色再現が可能になります。実は半導体シリコンには、青色の光を表面近くで、緑色の光を青より深い位置で、赤色の光をより深い位置で吸収するという特性があります。半導体の中で光が吸収されると電子、ホール対(キャリア)が生成されるので、浅い領域のキャリアを集めて取り出せば青色の信号が得られ、それより深い領域のキャリアから緑色の信号が、さらに深い領域のキャリアから赤の信号が得られます。


実際の研究方法

 @ 4回生参加の専門書の輪講やテーマに関する論文を読んで知識を深め、
    教員、院生からシミュレータの使い方、実験装置の使い方を学ぶ
 A シミュレータによりデバイスの設計
 B Aに基づき、半導体プロセス技術を用いて試作
 C 試作デバイスを各種の評価装置を用いて評価を行い、
    結果をAにフィードバック


  このループの中に皆さんのアイデアを組み込むことによって、より高い性能をもったデバイスの提案、試作を行っていきます。