LED (Light Emitting Diode)


研究背景
 近年、青色のLED(発光ダイオード)が発明されたことにより、LEDだけでマルチカラー表示が可能になりました。
このため、LEDは照明やマルチカラーディスプレイといった分野にも、利用されるようになってきました。
しかし、発光効率は、まだ十分に高いとはいえません。
そこで、発光効率を上げようというのがこの研究の目的です。


研究室でできること
 この研究室では、シミュレータ(ATLAS)を駆使していろいろなシミュレーションを行うことができます。
たとえば、下の図に示すように、
各層(上から、コンタクト層・クラッド層・活性層・クラッド層・基板)の
厚さを変えると、どれくらい発光強度が変わるかがわかります。

           
 (a)構造A                      (b)構造B  


(a)構造A(b)構造Bにおける
印加電圧と光出力(デバイスの奥行き1μm当たり)との関係



この結果から、層の厚さを変えることで光強度が変化する
(この例では、約1.5倍)ことがわかります。

研究の流れ
 自分のアイデア→シミュレーション→検討 を繰り返すことにより
”研究”を進めていきます。


この他にも、構造を変えたり、電圧やドーピング濃度などいろいろなパラメータを変えて
自分なりのアイデアでシミュレーションすることができます。
また、LEDのほかにも半導体レーザFETなどのシミュレーションもできますので
興味のある方は、ぜひ気軽に研究室に来てください。