「コピー&ペースト」を理解したとは言え,何十行にもわたって(全国データだと657行!)コピー&ペーストするのは結局「面倒な作業」じゃないか?.大丈夫,約束通りイージーな道はいつでも開かれている.コンピュータというものは基本的に面倒くさがり屋が発展させてきたものであり,「どうすればもっと楽ができるか?」という気持ちを忘れなければ,情報処理能力はどんどん磨かれていく(勉強しなくていいということではない,誤解しないように).「えーっ,ひとつひとつコピー&ペーストして地道に作業してしまいました.どうして,いつも便利なやり方を後になって教えるのですか?.」と言っている人の努力も無駄にはならない.人生は長い.4行目以降の人口密度計算を瞬時に完成させる方法は,以下の通り.始めに人口密度計算式を入力したセル(M列3行)をクリックしてアクティブにした後で,「shift」キーを押しながら同じ列(M列)の一番下のセル(データの入っている最終行のセル)をクリックする.これで,人口密度の計算結果を出したいセル全部を一括選択したことになり,一括選択範囲の先頭に計算式が入力済みの状態となっている.ここでおもむろに, キーボード左下にある「Ctrl」キー(コントロール・キーと呼ぶ)を押しながら「D」を押す.
何が起きたか解ったかな?.人口密度の計算結果が表示されているセルをひとつひとつクリックして,「セル内容表示」を確かめながら何が起きたかしっかり理解しよう.今使った方法は,「下への連続コピー」.一括選択された複数セルを対象に,いちばん上の行のセル内容を縦方向下に向かって連続一括コピーするという「表計算ソフト独特のセル連続コピー」と覚えておこう.「Ctrl」キーといっしょに押した「D」は「down」の「D」.世の中,縦があれば横もある.一括選択された複数セルを対象に,「いちばん左の列」のセル内容を「横方向右に向かって」連続一括コピーするというコンビネーションも用意されている.面積の合計や平均値を計算したセルを使って確かめてみよう.画面の下の方にある既に計算式入力済みのセル(面積の合計などを計算したところ)をクリックした後で,「shift」キーを押しながら同じ行の右端セル(さっき計算したばかりの人口密度列の下の方)をクリック.どきどきしながら(というほどでもないが),「Ctrl」キーを押しながら「R」を押す.もはや説明不要.もちろん,「R」は「right」の「R」.いろいろやっているうちに, 「########」のような「桁がオーバーフローして数値が表示されないセル」が出てくるかもしれない.そのときは,「足したり引いたり掛けたり割ったり」で習ったように,「セルの横幅(列の幅)」を広げてやるとOK.それから,小数点以下の桁数がやったら多くなってうっとうしいときは,「書式」メニューの「セル」を選び,「表示形式」を「数値」として「小数点以下の桁数」に適当な数字を入れればOK.実は,小数点以下の桁数をコントロールするための「らくらくボタン操作」が画面上方に並んだ印の中に隠れている.たまには自分で探してみよう.