構造系3研究室対抗・第2回スパゲティブリッジコンテスト
(最終更新日:2000年11月22日)
-
ゆでていないスパゲティを使って、美しい橋の模型を作り、その出来映えを競う競技。
-
使用材料:生協のスパゲティ、瞬間接着剤。
-
設計条件:スパン40cm以上、幅員6cm以上、500円硬貨4枚を重ねたものを移動荷重として載荷することに耐えること。
-
審査員:小林、伊藤、伊津野、平尾
-
審査項目:強度、デザイン、重量、たわみ、設計書
-
2000年11月21日(火)審査が行われた。各研究室から概要説明があり、載荷、計測、構造的評価が行われた。いずれも、設計条件を満たしていた。スパゲティは意外と強度があり、500円硬貨10枚ぐらいではまったく壊れないようである。
-
審査項目:機能性(想定した目的に適した構造か)、構造特性(力の流れに無理がないか)、景観への配慮(想定した状況との関連で)、新規性(オリジナリティ)、模型の完成度(きれいな模型か)、設計書の完成度(計算の正しさ等)
作品は12/2まで、イーストウィング2Fに展示中です。
-
構造研
-

広い湖にかけることを想定した斜張橋。直線を基調としたデザインは高く評価されるが、橋脚とのバランスに難がある(橋脚が大きすぎる)。桁はボックス構造として剛性を高め、ケーブルを桁中央で1面吊りすることにしている。橋脚断面を小さくし、支点位置を工夫すればよりよいものとなろう。
-
橋梁研
-

フィレンデール橋。山間部にかけることを想定し、景観に配慮して曲線を基調とした優美な橋梁である。上横構をトラスにして剛性を高め、側面も両端を剛結した部材で十分な剛性を与えている。両端の橋台部分をうまくモデル化すれば、側径間の剛性が不足して見えることを防げたと思われる。側面にもっとインパクトを与えたほうがデザイン的に成功したかもしれない。
-
耐震研
-

オーストラリアにかけることを想定したという斜張橋。タワーを曲線的にしたところに特徴があるが、力学的な特性との整合性にもう少し詰めが欲しい。橋台部分も含めて、短い方の径間の処理が課題である。桁を台形にして薄く見せている点や、スパンをかなり長くした点が評価できる。
-
審査結果
-
小林、伊藤、伊津野の3名の教員が審査し、相対評価で各項目について順位をつけた。1位=1点、2位=2点、3位=3点として合計点を計算し、点数の最も少ないものを優勝とした。(設計条件を満たしていない場合は加点されるが、今回はすべて設計条件を満たしていた。)
項目 | 構造研 | 橋梁研 | 耐震研 |
機能性 | 4 | 4 | 6 |
構造特性 | 6 | 8 | 4 |
景観への配慮 | 5 | 3 | 3 |
新規性 | 5 | 4 | 5 |
模型の完成度 | 7 | 5 | 5 |
設計書 | 5 | 3 | 3 |
合計 | 32 | 27 | 26 |
-
優勝
-
耐震研究室が1点差でからくも優勝。(展示台を黒く塗って見栄えをよくした努力がよかった?) 賞状、優勝カップ、副賞アイスクリーム3万円分が送られた。第1回に続き2連勝となった。
-
デザイン賞
-
平尾先生より講評があり、耐震研究室が受賞。タワーをモニュメント的に考えた点が評価された。どの作品も、部材接合部のデザインに工夫がほしかった。
-
来年度の予定
-
2001年10月後半に開催予定。
興味のあるグループはぜひ参加を。
COPYRIGHT (C) Ritsumeikan University. All rights reserved.