主催:建設環境系スパゲティブリッジコンテスト実行委員会
後援:立命館大学建設会学生部会,(社)近畿建設協会
(最終更新日:2002年11月20日)
海峡を渡る橋
構造特性:非常にオーソドックスな橋梁で、無理が少ないところが評価される。欠点としては、斜張橋なので桁を変断面にする必要がないこと、スパンのわりに橋脚が高いことが挙げられる。実現性という面から見ると、張り出し部分からタワーを設置するのは困難であるが、模型としては非常によくできている。曲線部材に鉄筋をまっすぐ入れるといった変な発言がなければ、ダントツで優勝したであろう。
デザイン:形がおもしいろい。帆のイメージをうまく表現できている。
北海道にかける橋
構造特性:構造研としては近年になく気合いの入った作品である。タワーはもっと細くてもよい。橋脚が弱いので、もうちょっと工夫を・・・。タワーに比較して橋脚のバランスが悪いので、頑丈なタワーを支えきれるだけの橋脚を設置すべきである。
デザイン:プレゼンは非常によい!シンボル性を表現しきれていなかったのが悔やまれる。
ニューヨークに架ける橋
構造特性:タワー部を、構造研のタワーのようにしっかりと表現すればよかった。CGではうまく表現できていただけに残念。このままでは、タワーが非常に弱く見える。また、短いスパンの方、桁をケーブルで吊るのであれば、その先に橋脚が必要となる。このままでは桁が浮き上がってしまう。デザインだけでなく、ケーブルのもつ力学的な意味を考えることが重要。
デザイン:ベーシックな作り。
見る方向によって形を変える橋
構造特性:現実にはサイドスパンを支えるタワーのギザギザが難点。ケーブル力が弱いなら建設可能だが、それでは単なる飾りに終わってしまう。橋梁中央部の3つのタワーは、外の2つのタワーが内側にのみ力がかかってしまうので、タワー同士を水平につなぐ梁が必要。
デザイン:ギザギザが余剰なデザインとなってしまている。どうせなら、もう少しコンセプトにこだわり、小さなタワーもケーブルをクロスさせたい。
エジプトのナイル川に架ける橋
構造特性:幅が広い桁を中央で1面吊りしているので、ねじれに対して弱い。このタワー型ではケーブルは両サイドに向けて2本必要となる。これだけの橋脚なら、その上のタワーは不要かもしれない。川の流れを阻害しそう。橋脚が丈夫で耐震性に優れるとか、橋梁直下でメートル単位の断層変位が生じても落橋しないとか、もっと作品をアピールすることを考えるべき。
デザイン:リアリティが感じられない。もっとコンセプトにこだわるべき。例えば、全部三角形をモチーフにする等。
項目 | 構造研 | 橋梁研 | 耐震研 | 3回生A | 3回生B | |
重量 (gf) | 228 | ?? | 143 | 72 | 108 | |
スパン (mm) | 460 | 500 | 405 | 420 | 400 | |
幅員 (mm) | 65 | 80 | 80 | 70 | 75 | |
機能性(9点) | 8 | 9 | 6 | 7 | 6.5 | |
構造特性(9点) | 6 | 8 | 5.5 | 6 | 6 | |
景観への配慮(6点) | 6 | 6 | 5 | 6 | 6 | |
新規性(6点) | 6 | 3 | 6 | 6 | 5 | |
模型の完成度(9点) | 8 | 8.5 | 8 | 8 | 7.5 | |
設計書(3点) | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | |
合計(42点満点) | 37 | 37.5 | 32.5 | 35 | 33 | |
順位 | 2位 | 1位 | 5位 | 3位 | 4位 |