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ゆでていないスパゲティを使って、美しい橋の模型をつくり、その出来映えを競うものです。
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主催:
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立命館大学建設会学生部会(建設環境系OB会の学生部門です)
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審査日:
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2003年11月20日(木)17:30~
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場所:
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イーストウィング3階 建設環境系演習室
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使用材料:
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スパゲティ、瞬間接着剤(いずれも支給)
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提出物:
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- 作品
- 概要説明書(どのような場所にかかる、どのような目的の橋で、何に注意して設計したか)
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設計条件:
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- 形式:自由。これからの時代にふさわしい橋梁を提案すること。
- 支間:40cm以上。連続橋の場合、最大支間40cm以上。
- 幅員:車道として想定する幅員6cm以上。
- 荷重:500円硬貨6枚を重ねたものを、移動荷重として載荷することに耐えること。
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審査員:
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小林紘士、伊藤満、伊津野和行、八木康夫
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審査項目:
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機能性(想定した目的に適した構造か)、構造特性(力の流れに無理がないか)、景観への配慮(想定した状況との関連で)、新規性(オリジナリティ)、模型の完成度(きれいな模型か)、設計書の完成度(計算の正しさ等)
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審査概要:
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まず各チームからプレゼンテーションがあり、載荷、計測、構造的評価が行われた。いずれも、設計条件を満たしていた。
優勝: 橋梁研 「眺めのいいブリッジ」

想定中央スパン200m級の上路固定ブレースドリブアーチ橋。
非常にオーソドックスな構造で構造的に無理がない。逆に新しさがない。対傾構が必要。
床版を支える部材を扇形にするなど、視覚的なトリックを使う方法もあり得る。
床部分だけをライティングするなど、工夫が必要。
橋梁研究室は3年連続優勝!賞状、優勝カップ、副賞アイスクリーム券(3万円分)が送られた。
第2位: 耐震研究室 「これまでのイメージを打破した歩道橋」

想定中央スパン90mの曲線アーチ橋。
アーチ部材の太さが足りない。細すぎる。
固定アーチは軟弱地盤の海岸部に向かないのではないか。
商業地区を結ぶということであれば、もっとまわりをよく調べて、全体のイメージなど大きなコンテキストの中で考えるべき。左右で高さを変えるのもあり得る。
アーチを支えるステー接合部の補強が必要。
第3位: 構造研 「隅田川に架ける橋」

想定中央スパン200m級の3径間バランスド鋼アーチ橋。
ライズ比が少し大きい。
バランスドアーチらしい形ではなく、少し違和感がある。ローゼに近い?
横構が必要。橋脚の途中が絞り込まれているため耐震性に問題がありそう。
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審査結果:
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6項目各3点満点で採点し、3人の審査員の点数を合計した。結果は、44点、45点、46点と各1点差の僅少差の勝負になった。
項目
| 構造研
| 橋梁研
| 耐震研
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重量 (gf)
| 132
| 108
| 141
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スパン (mm)
| 600
| 600
| 970
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幅員 (mm)
| 80
| 80
| 65
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機能性(9点)
| 7
| 8
| 8
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構造特性(9点)
| 6
| 8
| 5
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景観への配慮(9点)
| 8
| 8
| 9
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新規性(9点)
| 6
| 5
| 7
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模型の完成度(9点)
| 8
| 9
| 8
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設計書(9点)
| 9
| 8
| 8
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合計(54点満点)
| 44
| 46
| 45
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順位
| 3位
| 1位
| 2位
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デザイン賞
- デザイン賞は八木先生により選ばれ、橋梁研究室がダブル受賞となった。走っている車や渡っている人から見た景観を重視したプレゼンが多かったが、遠くから眺めた橋の形も重要。海から眺めた場合のデザインが優れているということで、僅差だが橋梁研の作品が一番よかったという講評だった。
- 来年度の予定
- 2004年10月後半に開催予定。テーマは未定。興味のある研究室はぜひ参加を。
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