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ゆでていないスパゲティを使って、美しい橋の模型をつくり、その出来映えを競うものです。
- 主催:
- 立命館大学 建設会 学生部会(環境都市学系OB会の学生部門です)
- 審査日:
- 2012年11月21日(水)18:00~19:30
- 場所:
- 防災システムリサーチセンター2階 第2会議室
- 使用材料:
- スパゲティ、瞬間接着剤
- 提出物:
-
- 作品
- 概要説明書(どのような場所にかかる、どのような目的の橋で、何に注意して設計したか)
- 設計条件:
-
- 形式:トラス橋。
- 支間:40cm以上。連続橋の場合、最大支間40cm以上。
- 幅員:車道として想定する幅員6cm以上。
- 荷重:約8Nを移動荷重として載荷することに耐えること。
- 審査員:
- 伊津野和行、野阪克義、川﨑佑磨、林倫子
- 審査項目:
- 機能性(想定した目的に適した構造か)、構造特性(力の流れに無理がないか)、景観への配慮(想定した状況との関連で)、新規性(オリジナリティ)、模型の完成度(きれいな模型か)、設計書の完成度(計算の正しさ等)
- 審査概要:
-
まず計測が行われ、次に載荷を行った。
いずれも、設計条件は満たしていたが、8Nの載荷に耐えられなかった橋もあった。
なお、8Nという荷重は、スパゲティを横に並べただけの単純梁の崩壊荷重を元に
設定された値である。

各チームからプレゼンテーションがあり、続いて伊津野先生からの構造力学的評価、林先生からのデザイン的評価があった。
- 審査結果:
- 6項目各5点満点で採点し、4人の審査員の点数を合計した。デザイン賞は林助教により選出された。採点結果は次のようになり、表彰式が執り行われた。
- 全体講評:
-
今回はトラス橋がテーマであり,各チーム既設の橋梁を参考にしたためか,斬新な構造がみられなかった.
シンプルな構造形式であるため,逆に大きな発想の転換が必要である.
模型の出来栄えについては各チームとも良くできていたが,何が「きれい」「良い」のか,テーマと関連づけてアピールする必要がある.
項目
| 防災システム研
| 橋梁工学研
| 2回生A
| 2回生B
|
重量 (gf)
| 260
| 200
| 170
| 320
|
スパン (mm)
| 407
| 592
| 550
| 450
|
幅員 (mm)
| 100
| 100
| 65
| 110
|
機能性
| 16
| 8
| 17
| 14
|
構造特性
| 15
| 6
| 11
| 15
|
景観への配慮
| 14
| 11
| 15
| 13
|
新規性
| 13
| 15
| 11
| 12
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模型の完成度
| 20
| 16
| 15
| 17
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設計書
| 15
| 1
| 17
| 17
|
合計
| 93
| 57
| 86
| 88
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順位
| 1位
| 4位
| 3位
| 2位
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優勝:防災システム研究室 「LIBERT ~新西新井橋~」

東京に実在する橋の架け替えを想定したトラス橋.
ニューヨークのクイーンズ・ ボロー橋を彷彿とさせるイメージだが,トラスとしてはタワーが高すぎる.
部材長が長く,座屈の懸念.全体的なまとまりが長所.
第2位:2回生B 「Truss Bridge」
鉄道用にがっしりと設計した中路トラス橋.
上下のトラスのバランス,構造的な必要性・必然性についてアピールできれば良かった.
端径間が浮き上がることへの対策が必要.
第3位:2回生A 「Kojima Bridge」

橋上からの眺望を重視した鉄道用の上路トラス橋.
水面に映ると菱形を形成するというところが興味深い.
スパン中央部が弱点.片持式トラスと見るべきか.
第4位:橋梁工学研究室 「DCT」

東京ディズニーランドの横に架設することを想定したトラス橋.
観覧車をイメージした上部の半円部分が,構造的に無意味で単なる荷重になっている.
半円部分とトラス部材との連結が問題であり,風など横荷重に対しても不安定.
- 来年度の予定
- 2013年11月に開催予定。テーマは未定。興味のある研究室はぜひ参加を。
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