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 ゆでていないスパゲティを使って、美しい橋の模型をつくり、その出来映えを競うものです。
   
主催:
立命館大学 建設会 学生部会(環境都市学系OB会の学生部門です)
審査日:
2013年11月20日(水)18:00~20:00
場所:
防災システムリサーチセンター2階 第2会議室
使用材料:
スパゲティ、瞬間接着剤
提出物:
	
	作品
	概要説明書(どのような場所にかかる、どのような目的の橋で、何に注意して設計したか)
	 
設計条件:
	
	形式:指定無し。
	支間:40cm以上。連続橋の場合、最大支間40cm以上。
	幅員:車道として想定する幅員6cm以上。
	荷重:約8Nを移動荷重として載荷することに耐えること。
	 
審査員:
伊津野和行、吉富信太、野阪克義、川﨑佑磨、藤井健史
審査項目:
機能性(想定した目的に適した構造か)、構造特性(力の流れに無理がないか)、景観への配慮(想定した状況との関連で)、新規性(オリジナリティ)、模型の完成度(きれいな模型か)、設計書の完成度(計算の正しさ等) 
審査概要:
まず計測が行われ、次に載荷を行った。
いずれも、設計条件は満たしていたが、8Nの載荷に耐えられなかった橋もあった。
なお、8Nという荷重は、スパゲティを横に並べただけの単純梁の崩壊荷重を元に
設定された値である。
    
     各チームからプレゼンテーションがあり、続いて伊津野先生、吉富先生から構造力学的評価があった。審査結果:
6項目各5点満点で採点し、5人の審査員の点数を合計した。採点結果は次のようになり、表彰式が執り行われた。
全体講評:
今回は形式の指定が無く,自由な発想での橋梁が多くなるかと思われたが,以外とオーソドックスな形状が多かったように感じた.荷重の8Nに耐えられなかった模型があったが,構造的な問題と模型製作的な問題の両方が原因であったと思われる.全般的に,橋梁の架設場所や景観との関連をもう少しアピールして欲しかった.
 
      
      
        | 項目 | 防災システム研 | 橋梁工学研 | 2回生 | 3回生 |  
        | 重量 (gf) | 217 | 159 | 187 | 694 |  
        | スパン (mm) | 460 | 600 | 450 | 475 |  
        | 幅員 (mm) | 70 | 105 | 150 | 70 |  
        | 機能性 | 11 | 16 | 17 | 20 |  
        | 構造特性 | 14 | 14 | 18 | 17 |  
        | 景観への配慮 | 18 | 18 | 18 | 11 |  
        | 新規性 | 16 | 17 | 20 | 13 |  
        | 模型の完成度 | 18 | 20 | 23 | 21 |  
        | 設計書 | 21 | 21 | 14 | 19 |  
        | 合計 | 98 | 106 | 110 | 101 |  
        | 順位 | 4位 | 2位 | 1位 | 3位 |  
優勝:2回生 「The Horizon Bridge」   
 
瀬田川に架かる橋を想定した橋.
当初中央の鉛直材がない形式であったが強度が足りないということで付け足したとのことだが,結果的に構造的に安定した形式となった.建築構造物の屋根の部分などにも用いられる構造である.始めから中央の鉛直材が想定されていれば,斜材の本数を減らすことができたかも.    第2位:橋梁工学研究室 「富士連橋」    
富士山の形を模して,周りからの景観を考慮したトラス橋.
どのような場所に架かる橋なのか想定していれば,橋の形状の説得力があったかも.バックに富士山が見える,ということでは邪魔に感じる人もいるかもしれない.桁端,アーチ基部の外側にある支点構造物は不要.
全体的にまとまりがある.
    第3位:3回生 「ロッポウブリッジ」   
 
六甲アイランドとポートアイランドを結ぶ桁橋をイメージ,その一径間のみを再現した橋.下を航行する大型貨物船を考慮し,海面からの高さを得るために大きな橋脚となっている.しかし,必要以上に大きいとも感じられる.地震対策のため橋脚に桁を埋め込み橋軸直角方向の変位を防いでいる点が特徴.
    第4位:防災システム研究室 「くらわんか橋」   
 
阪急大山崎駅と京阪樟葉駅を結ぶ斜張橋.鉄道用の橋梁ということなので活荷重が大きいために強度,剛性への配慮が必要であるが,桁が小さいように感じられる.架設場所が河川敷となるため,スパン割を想定している架設場所にあわせる必要がある.河川敷で占める面積を抑えるために,ケーブルを支えているタワーの基部を内側に曲げている点が特徴.
     
来年度の予定 
    2014年度前期に開催予定。テーマは未定。興味のある研究室・グループはぜひ参加を。 
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