ぬらりひょん

出張と言えば時刻表をハックして鈍行列車の旅を考えるのに夢中になる鉄道少年であり、３０歳になってもまだ背が少しずつ伸びていたという、驚異の「逆ブリキの太鼓現象」の人である。談笑の輪に上の方からぬらりひょんと顔を出しては何か面白い事をぼそぼそと言うので、この名前がついている。またこの人が机に向かって仕事をしているさまは、さしずめカマキリの昼食といった趣があり、また、何かぼそぼそ言っているのを遠くで見ていると「イボコロリ。イボコロリ。」と言っているように見える。英語をしゃべっているのを近くで聞いても、やはり「イボコロリ。イボコロリ。」と聞こえてしまう。容貌はさしずめ”短髪にしてネクタイをしたミック・ジャガー”なのだが、世の女性からは必ず「それはミック・ジャガーに対して失礼よ！」と言われるので、余り言わないようにしている。