Hamaです。
これまでの研究の例、その1
「筋血管の若返りに関する研究」
この研究の背景:最近、身体活動の低下(極端な場合には,廃用症候群)による変化と老化は共通した特徴があることがわかってきました。
これまで、予防医学や治療医学では「骨格筋の健康」は、このテーマが生命に直接関わることが少ないので着目されることは少なかったのです。でも、骨格筋は体において約40%の重量を占めており、体最大の臓器なのです。最近、「骨格筋の健康」は糖尿病等の生活習慣病の予防に深く係わっていることが分かり、「骨格筋の健康」を維持増進することが、重視されています。
身体活動の低下を調べる方法として、様々なものが用いられていますが、ベッドレスト実験(24時間ベッドで過ごす)は被験者に対する負担が大きいし、加齢変化の観察は数年に渡り縦断的に行う必要があり、大変です。宇宙滞在は極度の変化を引き起こす点で有用ですが、人を対象とした研究機会は極度に限られています。
そこで、これまで私たちは、骨格筋と末梢血管の機能低下モデルとして、非利き手側の前腕固定を用いて検討してきました。このモデルを用いた検討は少ないのですが、その利点は、全身的な活動低下を最小限にした状態での筋血管系変化を特異的に観察でき、下肢の固定に比べても日常生活での制限が少なく被験者への負担が小さいことが挙げられます。
次回は、この研究の具体的な結果をお話しします。
【今週の1shot!!】
どこのなんと言う塔でしょう??
