career
2015/10/29 国立スポーツ科学センター 稲葉優希先生のキャリアを話して頂きました。
大学院前期課程1回生の必修科目に、キャリア形成科目として、『スポーツ健康科学キャリアプロジェクト』があります。大学院の前期課程では、高度な「研究力」「発進力」を習得します。同時に、自らの研究だけでなく、隣接する分野の理解ももって総合的、学際的にアイデアを練る力もつけていきます。
この『スポーツ健康科学キャリアプロジェクト』では、自らの将来のキャリアを見通すために、①キャリアについて自ら学ぶ、②ゲストピーカーのキャリアを参照する、③自らの研究を話す、④10年後のキャリアをGROWモデルにまとめる、ということを行っています。
今回は、ゲストスピーカーとして、国立スポーツ科学センターの稲葉優希先生をお招きして、②の観点で話を聴き、整理し、自らのキャリアの参考にする、という授業を行いました。
稲葉先生は、高校を卒業後に、アメリカの大学に進学し、そこでGoal(目標)スポーツ科学関連の仕事がしたいという目標を立て、Reality(現状)スポーツ科学を広く学び、Option(選択肢)アメリカに残る、日本に戻る、Will(意志)日本を強くすることに貢献したい、とGROWモデルを回した結果、日本の大学院へ進学することになりました。
大学院では、オリンピックを目指すアスリートのサポートをしたいという目標(国立スポーツ科学センターで働きたい)をたてて、博士の学位とり、科学者としてアスリートのサポートをするという目標を達成され、現職につながっています。
現在の仕事も含めて、今後も「研究で競技力向上に貢献すること」「科学を現場に振動させる」ことを目標に掲げて、そのために、①とにかく引き受ける、②新しいことを提案する、③コミュニケーションをとる、④失敗したら改善する、⑤相手がどう感じるかを考える、ということをさらに磨いていきたいと締めくくって頂きました。
大学院生からも活発な質問があり、その後のグループワークで、「明確な目標」「ぶれない軸」「探求心」「準備」「行動力」「決断力」「コミュニケーション」というキーワードが共有され、今後の院生のキャリアにとって強い刺激と深い理解が促進された授業となりました。