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2025年11月26日(水)開催のスポーツ健康科学特殊講義Ⅱ(AT4)に、中本真也先生をお招きしました。


 20251126日(水)に開催されたスポーツ健康科学特殊講義AT4)に、理学療法士としてスポーツ現場でご活躍されている中本真也先生(Remedy Conditioning)をお招きし、スポーツ脳振盪に関する最新知見についてご講演いただきました。
講義冒頭では、ご自身のこれまでのご経歴とともに、2022年アムステルダムで開催された国際スポーツ脳振盪会議や最新のコンセンサスステートメントが紹介され、スポーツ脳振盪評価の国際的な動向を踏まえたSport Concussion Assessment Tool 6SCAT6)の位置づけについて解説していただきました。
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 本講義の前半では、SCAT6の構成とSport Concussion Assessment Tool 5SCAT5)からの主な変更点について詳しい説明がなされました。
また、新たに導入されたデュアルタスク・タンデム歩行について、その目的や評価上の留意点を具体例とともに示していただき、学生は多面的な脳振盪評価の重要性を学びました。
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 後半では、受講生同士でペアになり、実際にSCAT6を用いた評価を体験する実技形式のセッションが行われました。

中本先生によるデモンストレーションの後、即時記憶・集中力課題、バランス検査、デュアルタスク歩行、遅延再生などを順に実施し、評価者としての声かけや記録方法のポイントについても丁寧な指導をいただきました。

 

 講義最後の質疑応答の時間では、「デュアルタスク歩行のエラー判定の難しさ」や「現場でSCAT6を活用する際の時間的制約への工夫」など、実践に直結する質問が多く挙がり、活発な議論が行われました。

本講義は、最新のエビデンスに基づくスポーツ脳振盪評価ツールSCAT6の内容と実施方法を体系的に学ぶ貴重な機会となり、受講生にとって将来の現場活動を見据えた有意義な学びの場となりました。

中本先生、貴重なご講演をありがとうございました。

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