教員紹介

FACULTY MEMBERS

子ども社会専攻

松本 麻友子 准教授
MATSUMOTO MAYUKO

専攻
子ども社会専攻
専門分野
教育心理学、臨床心理学
研究者学術情報データベース

研究テーマ

アプリケーションを活用したメンタルヘルス促進のための心理教育プログラムの開発と効果検証

おすすめ書籍

大学生の「いま」だからこそ読んでほしい書籍
・山本文緒『無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―』新潮社,2022
・ふくだすぐる『りんごがひとつ』岩崎書店,1996
ぜひ手にとってみてください。

心理学を学んでから読んでほしい書籍
・速水敏彦(編)『仮想的有能感の心理学』北大路書房,2012
教育現場では児童生徒の自尊感情を高めることが求められていますが,実は他者を軽視することによって自己の満足感や自信を得ようとする「偽りの自尊感情」が存在します。本書は心理学的な実証研究を踏まえながら偽りの自尊感情である仮想的有能感や真の自尊感情の育み方について論じています。
また,児童生徒の心理について学びたいという人には,『ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち―子どもが社会から孤立しないために―』,『自傷・自殺する子どもたち』などの子どものこころの発達を知るシリーズ(合同出版)もおすすめです。

学生時代の思い出

よく学び,よく遊び,よく働きました。部活やバイト,ボランティアに旅行など様々な経験をしました。学生時代の経験や人との出会いが今に活かされています。まさか人生の大半を大学で過ごすことになるとは当時は思っていませんでした。

学生の皆さんへ
様々な経験や人との出会いが自信につながることもあります。無為に時間が過ぎていくことのないように,ぜひ一歩踏み出してみてください!

現在の学問分野に決めた理由

「なぜ同じことを経験しても人によってその捉え方は違うのか?」
この疑問が心理学を学ぼうと思ったきっかけです。例えば,試験で思うような成績がとれなかった,友達と喧嘩してしまったなどの経験した時,立ち直れないくらい落ち込む人もいれば,そうでない人もいます。その違いは何なのかを調べてみたいと思い,心理学を専攻しました。
そして,3年生の時に出会った抑うつリアリズム理論に関する一本の論文がこの道に進むきっかけです。その理論に衝撃を受けて原著を読もうと思ったのですが,45ページにわたる英語論文!ほぼ諦めかけていましたが,「大学生の夏休みは長いよ」というゼミの先生の言葉に背中を押され,何とか読み切ることができました。読み切ったという達成感もさることながら,日常生活で抱いた疑問や目に見えない心の働きを統計的に分析し,客観的に検証することに面白さや研究者になることの魅力を感じ,大学院に進学しました。大学院生になってからは,先生方や研究室の先輩方,同期に助けられ,研究に邁進でき,とても充実した日々を過ごしました。

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