教員紹介

FACULTY MEMBERS

子ども社会専攻

野原 博人 教授
NOHARA HIROHITO

研究テーマ

理科教授・学習論、理科評価論、学習環境のデザイン

おすすめ書籍

私は手塚治虫のマンガが大好きですので、『僕のマンガ人生』、岩波新書、1997年をおすすめします。この書籍では、1986年から1988年の間に行われた手塚治虫の晩年期の講演記録や生み出してきた多くの作品にこめれられたメッセージが伝わってくる良書です。 手塚治虫作品の中でも、私が特に好きなのは『ブラックジャック』です。手塚治虫自身が医学博士であったこともあり、天才的な技術を外科医である主人公のブラックジャック(本名、間黒男)が人間の病苦や生死に立ち向かう姿には、手塚治虫の思いや願いが主人公に乗り移っているようにも見えます。

他にも多くの作品が手塚治虫にはありますが、それぞれの作品に込められたメッセージや作品が生み出された時代背景なども、この書籍から伝わってきます。この書籍を読み終えた後に、手塚治虫のマンガを読み返す、私はこれを何度も繰り返しています。

学生時代の思い出

「レンタルビデオ」のお店でアルバイトをしていました。今は配信で映画鑑賞をすることができるようになりましたが、当時はあらゆるところにレンタルビデオ屋さんがありました。最近では、当時に比べるとレンタルビデオの店舗がかなり減っているようで、ビデオに囲まれた店内で何を観ようかと悩むことができなくなってきたのにさみしさを感じることもあります。 このアルバイトを選んだのは、実家から近くに店舗があったこと、当時は映画鑑賞が好きだったからです。アルバイトの時間中は店内で人におすすめしたい映画のビデオを上映したり、アルバイトの時は毎回5本ぐらいのビデオを借りて深夜から映画を見始めて気づいたら朝になっていたり、という日々を過ごしていました。あの頃は、年間500本ぐらいの映画を観ていました。

現在の学問分野に決めた理由

専門は理科教育学で,理科授業における科学概念の構築過程を分析し,新しい理科授業の在り方について研究しています。小学生の頃の私は理科があまり好きではありませんでしたが,中学生になると他教科よりも理科が楽しいと思う自分に気づき,高校生では完全に物理,科学の世界にはまっていきました。きっと,小学校での実験,観察重視の授業では物足りなくて,中学校や高校での抽象的な学習内容であっても予想や仮説,考察をすることが求められる理科授業の方が楽しいと自分は感じていたのだと思います。 大学では教育学部で小学校教員免許取得のために各教科の指導法などを学び,小学校の教員になっても各教科の授業をしなければなりませんでしたが,やはり理科授業をデザインしている時はとても楽しくて,小学校教員を続けながら理科教育学を大学院で学び直すことにしました。今では,児童・生徒が自ら問題を解決しながら科学概念を構築していく「新しい理科授業デザイン」を追究し続ける日々を過ごしています。
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