スポーツ社会専攻では、現代社会におけるスポーツの場
に実際に携わり、スポーツの持つ意味や役割を肌で感じ
ることで、専攻での学びを深めたいという考えのもと
毎年課外活動の一環として障害者スポーツ大会における
ボランティア活動に取り組んでいます。
今年も、昨年に引き続き5月12日(土)、13日(日)に
京都市障害者スポーツセンターで開催された、「第21回
障害者シンクロナイズドスイミング・フェスティバル」
の運営・補助、ならびに前日準備にスポーツ社会専攻に
所属する1回生から4回生の有志学生約60名とスポーツ
社会専攻の教員4名が参加しました。
この障害者シンクロは、男女・年齢・障害の有無に関わ
らず誰もができるシンクロナイズドスイミングを通じて、
障害の種別に関わることなくプールでの自己表現を可能
にしています。参加者にとって、このフェスティバルで
発表することは、自己の可能性にチャレンジすることで
あり、その演技は競技者だけでなく家族やチームの仲間、
観る者に感動を与えてくれるものであると言えます。
今大会には、北は北海道、南は愛媛県まで22チームが
エントリーし、ソロ、デュエット、トリオ、チームに
分かれて華麗な演技を披露してくれました。
今回のボランティア活動に参加し、二日間にわたり受付
係を務めたスポーツ社会専攻1回生の菅洋介さんは「受付
で参加者の方々に大会への意気込みを伺ってみると障害
者の方も普通の人と変わらない高いモチベーションで
スポーツに取り組んでいると感じました。けれども、
障害者スポーツの現状としては、十分な資金、施設、
支援体制が整っておらず、スポーツがやりたくてもでき
ないという障害者の方が多くいると感じています。実際、
この大会にも日本中からチームが参加していますが、
その背景には地元では十分な施設、支援がなくシンクロ
をすることができないという現状があるのではないかと
思いました。」と今回のボランティアを通じて感じた
障害者スポーツの現状、問題点を語ってくれました。
今回、スポーツ社会専攻の学生が行なったボランティア
の内容は受付、進行、アナウンス、音響、式典・招集、
救助介護等多岐にわたりますが、参加した学生皆が力を
合わせ大会の成功へ大きく貢献しました。スポーツ社会
専攻では、今後もこの大会のボランティアを継続して
行っていく方針であり、授業だけではなかなか学ぶこと
のできない、スポーツイベントの運営や意義、役割を
ボランティアという形で身を持って経験してもらいたい
と考えています。