スポーツ社会専攻企画講演会「日米のスポーツ文化の違いを考える~選手と記者の立場から~」

Posted on 2015.03.04

スポーツ社会専攻では、学生のみなさんを中心に、地域の方々にも
ご参加頂き、スポーツ社会専攻の教学内容や研究内容を広く知って
頂くとともに、より多くの方々に還元できるよう、例年、スポーツ
やその研究に関する様々な現場でご活躍されている方をゲストにお
招きし講演会を開催しています。
12月17日(水)以学館2号ホールにて、「日米のスポーツ文化の違
いを考える~選手と記者の立場から~」と題し、メジャーリーグで
も活躍される傍ら、「野球以外でも自分を高め」るために、本学に
入学して勉強を続けられた他、中学生や社会人の野球チームを運営
されるなど様々な社会貢献活動にも取り組まれているプロ野球選手
の大家友和氏と、アメリカ在住で多くの日本人メジャーリーガーを
中心に、様々なスポーツ選手を取材され、Number web等に多くの
記事を寄せられている、スポーツライターの菊地慶剛氏をお招きし、
産業社会学部スポーツ社会専攻の漆原准教授が司会を務める対談形
式で行われました。

大家氏は、日本とアメリカの双方で、プロ野球やメジャーリーグ、
独立リーグなど、様々な形でプロの野球選手として活躍してこられ、
菊地氏も同様に日米の様々な野球について取材をされた経験をお持
ちです。これらを通じた多様な実際の経験、たとえば、日本におけ
る一軍、二軍とアメリカにおけるメジャーとマイナーの構造や組織、
メディア関係者に対するチームの対応、ファンサービスの在り方や
社会におけるプロスポーツ選手の位置づけなど様々なところで、同
じ「野球」、「プロスポーツ」であっても、日本とアメリカでは大
きな違いがあることを語って頂きました。もちろん、これはどちら
がよいという話ではなく、双方によいところも問題もあり、両国の
文化的な違いもあるようでした。



普段、取材する側とされる側に分かれている立場の方が、このよう
に同じ舞台で共通の話題をテーマに話をされる機会は滅多になく、
立場の違いにより考えが異なる部分もあれば、立場が違っても同じ
考えの部分もあり、非常に興味深いお話ばかりでした。

参加された方も、熱心に両氏のお話に耳を傾けておられ、対談後の
質疑にも多くの質問が寄せられ、大幅に時間を超過しても答えきれ
ないほどの盛会となりました。


文責:スポーツ社会専攻 漆原良 准教授

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