子ども社会専攻:ランチタイムコンサート

Posted on 2017.07.24

今年も、前期子ども社会専攻「ランチタイムコンサート」を
7月7日に行いました。この「ランチタイムコンサート」は、
セメスターごとの「音楽Ⅰ」「音楽科教育法」の学習成果発
表会として、毎週の授業の終了前10分ほどの時間でとりくん
だ混声合唱を中心に、子ども社会専攻の学生、関係教職員で
自由にプログラムをくんで、みなで〈ミュージッキング〉を
楽しみます。
2回生は短期間で難しい曲をよくしあげ、オープニング《手
紙》の全体合唱をはじめ、積極的に演目にエントリーして、
独唱、ピアノ独奏、木管二重奏など豊富で充実したプログラ
ムを提供して、コンサートをもりあげてくれました。
3回生が選曲した《群青Azure》は、東日本大震災で、津波
によって甚大な被害を受けた福島県南相馬市立小高(おだか)
中学校の卒業生と教員がつくった印象的な曲です。小高(お
だか)中学校は3月11日、卒業式が終わった数時間後に津波
に襲われ、4人の生徒が犠牲になりました。その後の福島原
発事故によって、20キロ圏内警戒区域に指定されたため避難
を余儀なくされ、新学期に間借りして再開した小高(おだか)
中学校では、106人いた1年生のなかで2年生に進級した生徒は
7人にとどまったといわれます。もどってこない同級生への思
い、生徒たちの日常のつぶやきをつなぎあわせて詩が完成し、
音楽教諭の小田美樹氏が曲をつけました。
3回生は、前日自分たちで服装を黒に統一することに決めた
そうです。スピーチをまじえ、素晴らしい感動的な合唱とな
りました。
エンディングの全体合唱が終わったあとには、「感動した!」
とたくさんの声がきかれ、授業の中で繰り返し議論した「技
術主義に偏らない音楽教育」「みなが参加できる音楽教育」
の姿を一歩づつ自分たちの手でつくりあげているようでした。

(子ども社会専攻 笹野恵理子 教授)




今年も子ども社会専攻「ランチタイムコンサート」を無事終
えることができました。
「音楽Ⅰ」「音楽科教育法」の学習成果報告発表会として混
声合唱をはじめ、独唱、ピアノ独奏、木管ニ重奏と学生たち
が主体となって作り上げた大変充実したプログラムとなりま
した。出演者の学生たちからは、「緊張したけど、みんなで
合唱が出来てとても楽しかった。また機会があったら出演し
たい」など喜びの声が数多く寄せられました。大学生活のな
かで舞台に上がって演奏披露したり心を合わせて合唱したり
する機会は数少なく、大変貴重な経験が出来たと思います。
この学習成果発表会で経験し得られた事を今後の教育実習や
教育現場で生かし、子どもたちにも表現する楽しさや感動を
伝えてほしいと願います。

(小学校教員養成課程 サポートセンター 佐藤 真由子)




この「ランチタイムコンサート」は、私の学生生活のなかで、
とても貴重な経験となりました。私たちが主体となってプロ
グラムを進行し、学年に関係なく音楽というものに感動をす
るこのような機会は、大学生活のなかで少ないと思います。
「クラスのみんなと合唱できて良かった」「後輩の演奏に感
動した」という声は、私の耳にもたくさん届き、私自身も本
当に感動しました。「音楽って楽しい」ということについて、
ランチタイムコンサートを通して会場全体で共有できたこと
は、本当に貴重な経験でした。この音楽に対する素直な感情
を、教育現場で子どもたちにも気づかせてあげられるような
活動をしていきたいと思います。

(子ども社会専攻 3回生 中野 優和)









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